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ブラインドサッカー日本代表の守護神・佐藤大介が受け継ぐ”ヨシカツ魂”

ゲキサカ / 2018年11月18日 8時29分

佐藤大介は1本1本無駄にせずに練習に励んだ

 ブラインドサッカーの日本代表合宿が17日、千葉県内ではじまった。GK佐藤大介は14日に引退会見をした元日本代表GK川口能活にあこがれ、2年前にはJ3相模原の練習場に川口の練習風景を見に行ったことあるファンだった。

「家が近かったので家族で行きました。練習後に握手をしていただき、写真まで撮ってもらいました。もちろん大切にとってあります。とにかくオーラがすごかった。川口さんの引退はさみしいですが、今後、何らかの形で接点を持てないかな、と願っています」

 川口の身長の公称は180㎝。世界のGKと比較してもかなり低い。実際は180cmなかったと言われている。それでも高さがないことを言い訳にせず、日本代表を1997年から2010年南アフリカワールドカップまで116試合に出場。96年のアトランタ五輪やマイアミの奇跡や2004年のアジア杯で、結果的に優勝につながるPKセーブなど、神がかったセーブで日本のゴールマウスを守り続けてきた。それは、身長170cmでブラサカ日本代表のゴールマウスを2009年から約10年間守り続けてきた佐藤の姿にも重なる。川口の凄さとは何なのか。

「キャッチ、セービング、フィード……。ひとつひとつのプレーにこだわりを感じます。キャッチするときも指先できっちりとっていますしね。体格に恵まれない分、一生懸命、ジャンプ力や瞬発力を高めてそのトレーニング映像をみたこともありますし、僕も取り入れてやっています。一時、頭のサイドを刈り上げていた髪型も真似していました(笑)。すべてが憧れです」
4日のアルゼンチン戦では1-0の前半、相手PKを止めた
 幼稚園の頃からGKをやり、1996年のアトランタ五輪でブラジル代表を撃破したマイアミの奇跡から川口の背中を追ってきた佐藤は、どんな守護神になりたいのか。

「最後にシュートを止めることができるのはGKしかいない。フィールドにいる選手に時折、厳しい要求しても、自分のプレーで信頼してもらえるようになりたい。その不安を与えない存在感で選手がいざドリブルで上がりたい、というときに安心してあがれるような、絶対的な存在感で選手の背中を押せるGKになりたい。川口さんにもしお目にかかって挨拶できたとき、『この間、活躍していたよね』と言ってもらえるぐらい、チームを引っ張っていきたいです」

 佐藤が思い描くのはもちろん、パラリンピック初出場となる東京五輪での金メダル。現在、世界ランク9位の日本代表にとって壁はまだいくつもあり、実現すれば「東京の奇跡」になる。奇跡を必然にする努力を、これからも続けていく。

(取材・文 林健太郎)
●障がい者サッカー特集ページ 

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