[MOM2720]浦和南MF大坂悠力(3年)_相手キーマンは幼馴染…「楽しかった」対決
ゲキサカ / 2018年11月18日 21時53分
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[11.18 選手権埼玉県予選決勝 昌平1-2浦和南 埼玉]
幼馴染との対決を楽しんだ。相手のキーマンの一人、MF原田虹輝(3年)とは実家がご近所さん。さいたま市立岩槻中学校までを共に過ごした親友だった。同点とするPKを決め、逆転に繋がる魂のヘディングで浦和南高を17年ぶりの選手権の舞台に導いた背番号10、MF大坂悠力(おおさか・ゆうり、3年)は「楽しかった」と振り返った。
決勝での対戦が決まってからも地元の友達数人と食事に出かけた。「最後だから楽しもうね」と話し合っていた試合。どちらかが勝ち、どちらかが敗れることになるが、お互い悔いを残さないようにプレーしようと誓い合った。
試合終了。歓喜の輪を作るイレブンを尻目に、大坂は喜びもつかの間、昌平高の背番号8のもとへと駆け寄った。「ナイスプレー、楽しかったよ」。背中をついて倒れ込む親友からは「頼むよ、勝ってこいよ」とエールを送られたという。
ライバルは先を行く。原田はJ王者の川崎フロンターレへの入団をすでに決めている。幼少期からチームが違ったために一緒にプレーするということはなかったが、プレーヤーとしてもやはり意識を強く持つ存在。大坂は関東の強豪大学に進学して、プロを目指したいと考えている。目標は原田と同じピッチに立つことだ。
現状の力を試すためにも、選手権は絶好の舞台になる。「入った時から選手権が大きな目標だった。インターハイとは雰囲気も違うし、緊張感も違うと思う」と気合を入れ直した大坂。インターハイでは1回戦で松本国際高にPK勝ちしたものの、2回戦では東福岡高に実力差をまざまざと見せつけられる完敗を喫した。「全国レベルの厳しさを経験できたのは大きかった」。今ではそう思える大会になったが、本当の悔しさは全国大会で晴らすしかない。
(取材・文 児玉幸洋)●【特設】高校選手権2018
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