治療中、視線の先で決まった相手の決勝点。昌平CB関根は執念のプレーも「キャプテンとして本当に情けない」
ゲキサカ / 2018年11月20日 19時23分
試合後、関根は「自分のこういう怪我とかで流れ持っていかれてしまって、キャプテンとして本当に情けないと思います。(インターハイで3位となり)全国でさらに上を目指したいという気持ちがあったので悔しい」と自らを責めた。だが、左目がほぼ塞がるような状態で彼が見せた執念のプレー、勝利への強い思いを後輩たちは必ず感じ取っているはず。藤島監督も「関根が一生懸命やっていたことを後輩たちがどう繋げてくれるか」と期待していた。
涙の試合後、関根はスタンドから大応援してくれた控え部員や同級生たちの下へ。「昌平高校のサッカー部、昌平高校のみんなで全国大会に出場したかった」「応援は力になったんですけれども自分たちの力不足だった」、そして感謝の気持ちを伝えていた。
応援してくれた仲間たちを選手権に連れて行くことはできなかった。この後、残り2試合で首位の埼玉県1部リーグ、優勝すればプリンスリーグ参入戦と続くが、選手権以上の喜びを得ることはできないかもしれない。それでも、関根は「来年以降、1、2年生も頑張ってもらいたい。最後は昌平高校のサッカー部に感謝の気持ちを持ってプリンスリーグ昇格を置き土産にしたい」と宣言。感謝の気持ちを持って試合に全力で臨み、勝利を全力で喜び、勝ち続けて笑顔で高校サッカーを終える。
(取材・文 吉田太郎)●【特設】高校選手権2018
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