脅威の連続シュートストップ!! 小島亨介「オーバーヘッドにはビックリした」
ゲキサカ / 2018年11月21日 12時3分
[11.20 ドバイカップ第3戦 U-21日本1-1UAE]
3失点こそ喫した。しかし、2失点は味方のミスからカウンターを浴びたもので、ともに1本目のシュートをストップしており、こぼれ球の流れから奪われたもの。そして、もう1失点はPKによるものだった。今大会のU-21日本代表GK小島亨介(早稲田大)はビッグセーブを連発して、間違いなくチームを救っていた。
第3戦UAE戦でも魅せた。まずは前半5分、MF中山雄太(柏)がボールを奪われてカウンターを浴びると、PA外から枠を捉えたシュートを好セーブでしのぎ、同32分には右サイドから切れ込まれて放たれたシュートを横っ飛びで防いだ。そして、ハイライトとも言えるのが後半26分にFW上田綺世(法政大)の得点で同点に追い付いた直後の同28分のシーンだった。
自陣でDF板倉滉がボールロストして1対1の危機を迎えながらも、「ボールを奪われてからのポジショニングの移動がスムーズにできたし、その移動中に相手との距離を詰めてコースを限定できた。あとはしっかり体に当てるだけだった」と至近距離からのシュートをストップ。さらに跳ね返ったボールをバイシクルで狙われ、「オーバーヘッドにはビックリした」ものの、「すぐに立ち上がった」とすぐさま体勢を立て直して「すごく良い反応ができた」と驚異的な反応でシュートを弾き出した。
10日の関東大学リーグ1部第20節・東京国際大戦で最少失点に抑え、早大の3年ぶりのリーグ王者に貢献してU-20代表に合流。「ある程度は(優勝に)貢献できたと思っているので、そういう良い自信も今大会にぶつけていこうというのはあった中で、守備のところは自分としても良いパフォーマンスを出せたと感じている」と十分な手応えを得た。しかし、決して満足することなく「自分の基準を上げていかないといけない」と語るだけでなく、「攻撃の部分も求められるので、もっとクオリティーを上げて行かないといけない」と攻撃面でも磨きをかけていこうとしている。
関東大学リーグ1部制覇を決めた2日後には来季の大分加入内定が発表された。そして、UAE遠征期間中の17日には、その大分がJ2最終節で見事にJ1昇格を決め、小島は来季からJ1を舞台に戦うことになった。「まずは大分で試合に絡んでいくことが重要になる。そこをベースにしないと代表も見えてこないと思うので、出場機会を奪いに行く強い気持ちを持ってやっていきたい」と新チームでの飛躍を誓う。
(取材・文 折戸岳彦)▼ドバイカップU-23特集ページ
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