1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. サッカー

地元で11季プレーし現役引退…柏MF栗澤僚一「家に帰ってきたような感じ。本当に幸せ」

ゲキサカ / 2018年12月1日 18時57分

ホーム最終戦、栗澤僚一の引退の花道をつくった

[12.1 J1第34節 柏4-2G大阪 三協F柏]

 柏レイソルの黄金期を支えた“チームの心臓”が現役生活に幕を引いた。

 柏のホームタウンエリアである松戸市出身のMF栗澤僚一は、高校は本田裕一郎監督(現・流経大柏監督)が指揮する習志野、大学は流通経済大でプレーし、大学在学時の2004年にFC東京の特別指定選手となり、翌シーズンから加入。08年に期限付きで柏に移籍すると、以来11シーズンにわたって黄色いユニフォームに身を包んだ。09年にはJ2降格を味わったが、J2を制して1年でJ1に復帰すると、11年にJ1、12年に天皇杯、13年にナビスコ杯と3年連続での主要タイトル獲得にボランチの主軸として貢献。当時の指揮官であるネルシーニョ監督からも絶大な信頼を寄せられていた。

 地元のチームで10年半プレーした末の引退――。その歓びを感じることができるのはごく限られた選手だけだ。「自分の知っている街でプレーできるのは、家に帰ってきたような感じでプレーできていたと思います。みんなが地元帰ってプレーしたいと言うのはわかりますし、そこで引退できるのは本当に幸せなことだと感じました」。取材エリアでの栗澤は、晴れ晴れとした表情を浮かべていた。

 試合後に行われた引退セレモニーでは、涙を流しながら柏とFC東京のサポーターやチーム関係者、家族に感謝の言葉を語った栗澤。「普段はなかなか言えないので、タニに感謝の言葉を伝えさせてください」と永らくダブルボランチを組み、ともに“チームの心臓”を担ったMF大谷秀和へ言葉を贈った。「ボランチとして一番やりやすく、安心感があったのがタニでした。いつも隣で助けてくれて、一緒にいて心強かったです。そんなタニの練習でのふるまいや姿勢、試合で活躍するたびに、俺ももっとがんばらなくちゃいけないんじゃないか、もっとできるんじゃないか、とさせてくれたのもタニでした。レイソルにきて成長できたのも、タニの存在が大きかったと思います」。メッセージを受け取る大谷もまた涙を流しながら戦友の引き際を見送った。 

「誰よりもチームのために走れて、誰よりも予測がよくてセカンドボールひろえるし。インパクトはないかもしれないけど、チームのためにプレーしていた。(J1を)優勝した年なんかも、クリさんと酒井(宏樹)とレアンドロ(・ドミンゲス)の右サイドは、どこが相手でも崩せたと思う」と大谷は栗澤の印象を語る。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください