勉強は1日10時間。理学療法士を目指す22歳のブラサカ日本代表候補・森田翼の日常
ゲキサカ / 2018年12月5日 7時5分
[12.2 ブラサカ東日本リーグ最終節 Vivanzareつくば 1-0 buen cambio yokohama 小石川運動場]
自陣深い位置から勝負をかけた。0-0のまま迎えた試合終了間際、相手ボールをカットしたVivanzareつくばの森田は一気にドリブルで駆け上がる。3人かわし、左サイドに寄りながら、左足でシュート。土壇場での決勝ゴールでチームに今季初勝利をもたらした。
「あそこしかチャンスないかなと思って……。自分でドリブルで仕掛けていきました。特に残り5分ぐらいから相手の足がとまりはじめていたので、1点とったら勝てると思っていました」
小学校6年生のときに、水頭症にかかり、2.0あった視力が、1か月で0.04まで落ちた。中学までサッカーを続けていたが、スピードがあがるとついていけなくなり、やめた。筑波技術大学に入学後、ブラインドサッカーをはじめ、日本代表候補にも選ばれているが、代表合宿は8月以降は参加できなかった。それには理由がある。
「けがを予防できる理学療法士になりたくて、来年2月に国家試験を受けます。5月から10月ぐらいまで実習で忙しかったんです。今は朝9時から夕方5時まで勉強し、その後1時間ぐらい体を動かして、夜8時から10時まで勉強しています。国家試験はそれぐらいやらないと合格できないんです」
森田が頑張れるのも、長年の夢が手に届くところまで来ているからだ。
「小学生のときにサッカーをしていて、座骨をけがして、3か月間、全く運動ができませんでした。そのときから『けがを予防できる理学療法士になりたい』と考えていました。原因はトレーニングばかりしていてストレッチを怠ったからです。けがをしなければ練習をたくさんできるし、10代、20代はすごく大事だと思います。その時期にリハビリに時間を割くことがないような指導をしたいんです」
近い将来、無限の青空に翼を大きく広げるため、森田は今、左右の「翼」を縮めて猛勉強を続ける。
(取材・文 林健太郎)
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