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「どんなクリアか覚えていない」…自分の仕事を考えた浦和MF宇賀神がチーム救うビッグプレー!!

ゲキサカ / 2018年12月6日 2時8分

DFマウリシオと喜びを分かち合う浦和レッズMF宇賀神友弥

[12.5 天皇杯準決勝 浦和1-0鹿島 カシマ]

 このプレーがなければ結果が変わっていたかもしれない。浦和レッズMF宇賀神友弥はそれだけ価値のあるビッグプレーを試合最終盤に見せて、チームに勝利をもたらした。

 1-0と浦和がリードして迎えた後半アディショナルタイムだった。鹿島に押し込まれる時間帯が続くと決定機を創出される。PA内でボールを受けたFWセルジーニョが距離を詰めたGK西川周作の脇を抜くシュートを放たれると、ボールはゴールマウスへと向かったがラインを越えるのを宇賀神が阻止する。

 ゴール方向に走っていた体を回転させて左足でボールをストップさせると、すぐさま右足を振り抜いて間一髪でクリアに成功。スーパークリアとなったものの、本人は「最終的にはどんなクリアかあんまり覚えていないくらい必死だった」と苦笑しつつ、あのプレーがあったのも仲間がいたからこそと続けた。

「ディフレクション的な形で突破されたけど、ディフェンスもしっかりとプレッシャーを掛けていたし、西川選手の圧力もあったと思う。最後あそこに転がってくれば自分がカバーできるなという位置に戻れていたのは良かったけど、良い形でシュートを打たせなかったことがブロックにつながった」

 試合は序盤から鹿島に主導権を握られる展開となり、「今日はなかなかボールを支配できずに、特に自分の左サイドにボールが来ることは少なかった」と決して納得できる内容ではなかったのかもしれない。しかし、それでも集中力を切らすことなく、「その中で自分が貢献できることは何かと考えて90分間戦っていたし、最後のところでしっかり体を張るのが今日の仕事だと思ってやっていた」結果、チームを救うビッグプレーが生まれた。

(取材・文 折戸岳彦)●第98回天皇杯特設ページ

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