シーズン序盤は苦難も…初タイトルの浦和DF岩波「諦めずやってきて良かった」
ゲキサカ / 2018年12月9日 23時21分
[12.9 天皇杯決勝 浦和1-0仙台 埼玉]
移籍1年目で自身初のタイトルに辿り着いた。今季ヴィッセル神戸から加入した浦和レッズDF岩波拓也は、シーズン序盤こそ出番を得られなかったが、リーグ後半戦からは右ストッパーのポジションを確保。シーズンの締めくくりに天皇杯制覇を成し遂げ、「諦めずにやってきて、力になれて良かった」と振り返った。
自身初のタイトルマッチとなった天皇杯決勝、岩波は3バックの一角として立て続けに襲ってきたクロスを完全封鎖した。「スーパーゴールで勢いがついた」というMF宇賀神友弥の先制点を守り切り、2戦連続での1-0勝利で優勝に貢献。「相手の前線に勢いのある若い選手がいたけど、集中を切らさず全員で守り切れて良かった」と素直に喜んだ。
中学時代から育った神戸を初めて離れ、今季からビッグクラブの浦和にやってきた24歳。「初めはあまり良いシーズンではなかった」と語ったように、序盤は壁にぶち当たっていた。出番はサブ組主体のルヴァン杯が中心で、リーグ戦にはなかなか出場できず。シーズン折り返しの第17節までの間、先発はわずか3試合にとどまっていた。
だが、転機となったのはDF遠藤航の海外移籍だった。不在初戦となった7月28日の第18節広島戦で出番を掴むと、首位を独走していた相手に4-1で勝利。そこから信頼を掴むと、残りのシーズンは全試合にスタメン出場した。天皇杯でも安定した活躍を続け、ようやく新天地で爪痕を残すことに成功した。
この日の勝利でAFCチャンピオンズリーグ出場権を獲得し、来季はアジアの強豪との戦いが待っている。「ACLに行けることで良いシーズンの締めくくりになった」と笑顔を見せた24歳にとって、自身初のアジアの舞台。「すごく楽しみです」と意気込みを口にしていた。
(取材・文 竹内達也)●第98回天皇杯特設ページ
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