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またも頂点届かず…仙台一筋15年の梁勇基「この悔しさがバネになる」

ゲキサカ / 2018年12月10日 2時25分

決勝のピッチには立てなかったベガルタ仙台MF梁勇基

[12.9 天皇杯決勝 浦和1-0仙台 埼玉]

 またしても届かなかった頂点——。クラブ在籍15年目のベガルタ仙台MF梁勇基の胸に掲げられたのは銀メダルだった。「サポーターの皆さんがたくさん駆けつけてくれて、是が非でも勝ちたい試合だった。でも、そうはならなくて……」。ベンチで90分間を過ごした試合終了後には、ただただ悔しさだけが残った。

 阪南大卒業後の2004年、J2降格初年度の仙台に入団。3年目には背番号10を任され、それからクラブ一筋で15年を過ごし、通算試合出場数は今季で500試合を超えた。2009年のJ2優勝と天皇杯ベスト4、12年のJ1リーグ2位、昨季のルヴァン杯ベスト4。クラブの節目は常にこの男と共にあったといっても過言ではない。

 だが、今季は思うようなシーズンを送ることはできなかった。リーグ戦出場はわずか14試合。先発出場は5試合にとどまった。「試合数は少ないし、出場時間も少ないシーズンで、個人的には悔しさが残った」。そんな思いを胸に秘めつつ、来年1月には37歳の誕生日を迎えるレジェンドはクラブの成長に思いを寄せる。

「目の前でトロフィーを掲げられる姿を見たこの悔しさは絶対にバネになるし、バネにしていかないといけない。若い選手はこの経験が生きてくるし、これを経験してチームの核として成長していける」。その思いは自身がタイトル目前で敗れながらも、何度も立ち上がってきたからこそ。「自分もまだやれると思っている」というMFはなおも前を向き、クラブ史上初のタイトル獲得へ再挑戦する構えだ。

(取材・文 竹内達也)●第98回天皇杯特設ページ

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