[MOM576]静岡産業大FW遠山拓民(4年)_「どんなゴールでも…」2年間不発のエースが全4得点に絡む大暴れ
ゲキサカ / 2018年12月12日 20時7分
[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ supported by KIRIN]
[12.12 インカレ1回戦 静岡産業大4-0松山大 熊谷陸]
静岡産業大の4得点はすべてエースの右足から生まれた。FW遠山拓民(4年=甲府U-18)は「大学生活の集大成」として臨むインカレ1回戦、まずは得意のセットプレーで2ゴールを導くと、終盤には自らのシュートで2得点を記録。過去2大会は無得点に終わっていたが、指揮官からのプレッシャーも見事に跳ね除けた。
静岡産業大は3年連続でのインカレ出場。下級生にして主力を担ってきたストライカーにとっても3度目の大舞台となった。過去2大会ではいずれも初戦突破を果たしたが、自身はどちらもノーゴール。「点を取れていなかったので、どんなゴールでも良いと思っていた」と並ならぬ決意で大会に臨んだ。
ところが1回戦、15年ぶり出場権の松山大が相手だったが、立ち上がりからボール保持はできるものの、攻守で相手にペースを握られる。「固い守りに攻撃がうまく行かず、後ろと前で距離感が悪くなった」。自身も中盤で孤立する時間帯が続き、得意のシュートも単発に終わっていた。
だが、うまくいかないならいかないなりに、エースとしての働きは見事にやり切った。劣勢だった前半42分、ゴール左斜め前からのFKを力強く蹴り込むと、相手のクリアボールがPA内右へ。これをDF原田大雅(4年=第一学院高)が拾って素早くクロスを送り、MF山本拳士(4年=甲府U-18)のゴールが生まれた。
「セットプレーは練習していたので鍵になる。ヘディングが強い選手は多いので、東海リーグから自信を持っていた」。そう語った背番号10はさらに後半16分、今度はゴール右斜め前の位置でFKを獲得。1本目とは異なる鋭いボールで壁の間を射抜くと、またもこぼれ球からMF井上諒(4年=静岡学園高)が流し込んだ。
2点を導いたことで肩の荷が下りたか、ここからは「持ち味はフィニッシュ」という武器が牙をむいた。後半20分、まずは左サイドからの折り返しを冷静なダイレクトシュートで流し込むと、同32分にはセットプレーのこぼれ球に反応してプッシュ。待望の全国初ゴールを皮切りに、シュート2本で2点を積み重ねた。
試合後、成嶋徹監督は「彼は全国で点を取ったことがないので、試合前からプレッシャーをかけていた。取ってくれて良かった」と冗談交じりに明かした。その一方で「1.5列目の位置でタメも作れるし、パス出しもできて、フィニッシュもできる選手」とあらためて信頼を口にしていた。
2回戦の相手は大阪体育大。大学屈指のDF菊池流帆(山口内定)を擁する守備陣が強固だが、「練習会で会った時にいい選手だと思ったので、マッチアップでは負けたくない」と闘志を隠さず。過去2年間は2回戦敗退のため、これが“3度目の正直”。「関西、関東のチームは強いと言われているが、試合前から勝ち気でいきたい」と真っ向から強敵を乗り越えていく構えだ。
★KIRINは大学サッカーで活躍するすべての選手を応援しています! KIRINインカレ応援企画として、ゲキサカMOMを獲得した選手全員に「キリン オリジナルピステ」&「キリンビバレッジ商品」をプレゼント。さらにKIRINゲキサカアワードMVPに選ばれた選手にはトロフィーとキリンビバレッジ商品をプレゼントします。詳細はこちらをチェック。
(取材・文 竹内達也)
●第67回全日本大学選手権(インカレ)特集
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
[MOM948]大阪学院大FW閑田隼人(4年)_藤枝サポが掲げた横断幕の前で決めた今季初ゴール
ゲキサカ / 2024年5月7日 21時8分
-
[MOM4682]興國MF西村凪隼(1年)_「決めたらヒーロー」の劇的V弾含む2発。目標は関西U-16MVP、全国制覇...
ゲキサカ / 2024年5月1日 18時2分
-
[MOM4674]立正大淞南FW三島拓人(3年)_結果で示した注目レフティー
ゲキサカ / 2024年4月29日 8時9分
-
[関東 ROOKIE LEAGUE]FW飯島陸に憧れて大阪から前橋育英へ。FW立石陽向が2試合連続2発でAリーグ得点ランク首位に
ゲキサカ / 2024年4月22日 23時26分
-
相手をリスペクトした真っ向勝負で静岡学園に3発快勝!神戸U-18が描く頂点へのロードマップに加わる個性豊かな色彩の可能性
ゲキサカ / 2024年4月15日 12時34分
ランキング
-
1【ロッテ】佐々木朗希、自己最多123球も6回途中5失点で今季2敗目「思うように投げられなかった」…自己ワースト5四球
スポーツ報知 / 2024年5月10日 22時26分
-
2【ロッテ】連勝は4でストップ エスコン初先発の佐々木朗希が自己最多123球も6回途中5失点で今季2敗目
日テレNEWS NNN / 2024年5月10日 21時13分
-
3宮城大弥 左大胸筋損傷で登録抹消 オリファン衝撃「終わったな…」「由伸、福也戻ってきて」と落胆の声
iza(イザ!) / 2024年5月10日 16時28分
-
4村上佳菜子「大事な弟」宇野昌磨の引退発表にエール…「お疲れ様だよ!」「命かけてお互い練習してきた」
スポーツ報知 / 2024年5月10日 10時42分
-
51500万円で大谷翔平の「DNAが手に入る」 米驚愕…大金積んで獲得した“クローン”
Full-Count / 2024年5月10日 20時46分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください