[MOM584]駒澤大MF中原輝(4年)_“内定先”の指揮官にアピール成功「自分が熊本を上げればいい」
ゲキサカ / 2018年12月15日 21時51分
[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ supported by KIRIN]
[12.15 インカレ2回戦 桃山学院大1-4駒澤大 柏の葉]
“内定先”への良いアピールとなった。駒澤大の攻撃の中心を担うMF中原輝(4年=ルーテル学院高)は来季から地元のロアッソ熊本に加入する予定。スタンドには渋谷洋樹監督が視察に訪れていた中、3ゴールに絡む大活躍でチームをベスト8進出に導いた。
試合後、クールダウンのストレッチを終えた背番号10を待っていたのは来季の指揮官だった。「どうも初めまして。すごかったね」。そう言って握手を求めた渋谷監督に対し、照れくさそうに笑顔を浮かべた中原。その脇には大学3年時から注目していた筑城和人スカウトの姿もあった。
熊本は来季からJ3リーグに降格。秋に加入を決めた中原だが、決断に至るまでには「結構悩んだ」という。だが、地元クラブの熱意が背中を押した。「筑城さんはずっと声をかけてくれていて、ずっと試合を見てくれていた。必要とされているところに行くのが大事だと考えた」と振り返る。
「試合に出ないと成長できない」との言葉どおり、カテゴリの低いクラブに進むことにはメリットもある。それは「地元だし先輩もいるので、負けているのは気持ち良くない」という身近なクラブであるならば、なおのこと。「1年で結果を残して、自分が熊本を(J2に)上げればいいだけ」と強気な姿勢でプロ生活を迎えようとしている。
そのためにはまず、新天地で出場機会をつかむことが必要になる。大学生活最後の大会であるこのインカレは、いわば“レギュラー争いの予選”。未来の指揮官が見つめる中、大会初戦で「プロの生活は結果が求められるので、まずは結果を残すこと。そして、ファン・サポーターに愛される選手になる」ための第一歩を踏み出した。
意気揚々と試合に入った22歳はスコアレスで迎えた前半30分、さっそく結果につながるプレーを披露した。自陣からのロングボールに抜け出すと、果敢なドリブルで右サイドをえぐってクロスを配給。これでFW安藤翼(4年=長崎総合科大附高)のゴールをアシストした。「良い時間帯に取れて良かった」。
後半はチームが多くのチャンスを作る中、自らのシュートミスから3点目も生まれたが、これで満足せず。「外しすぎていたので決めなければならなかった」。後半38分、自身のヘディングシュートは阻まれたが、味方からのパスを受けると、「流し込むだけだった」と冷静に左足でネットを揺らした。
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