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宮城の伝統校・仙台育英のチームリーダー、左SB堀江凛太郎「最後は気持ちで、諦めずに1試合1試合戦っていきたい」

ゲキサカ / 2018年12月10日 20時10分

仙台育英高のチームリーダー、左SB堀江凛太郎主将

 宮城の名門、仙台育英高は第97回全国高校サッカー選手権宮城県予選を突破し、2年連続33回目となる全国大会出場を果たした。チームリーダーを務める左SB堀江凛太郎主将(3年)に全国への意気込みを聞いた。

●DF堀江凛太郎
―県予選決勝は劇的な同点ゴール、そしてPK戦での勝利だった。
「聖和(学園)に試合終了間際に1点決められて、見ている人も、やっている自分たちも心のどこかで『終わった』という気持ちがあったと思うんですけれども、試合に出ている11人が最後まで諦めずにゴールを目指し続けたことがPKまで繋げられた要因だと思います」

―インターハイでは逆に日章学園に終了間際に追いつかれてPK戦で敗れている。
「日章戦で自分たちの課題として浮き彫りになったのが、最後まで続かない集中力と最後まで耐えられない守備力の弱さでした。守備力を重点的に夏からやってきたので、予選で1失点はしたんですけれども、2失点目をしないで1点を取りに行くという形が自分たちのスタイルだったので、それが形になったと思います」

―勝負強さはこれまでなかなか出しきれなかった部分。それが強みに。
「宮城県であの試合ができて、全国で相手のレベルも高くなってあの試合がまたできるかは分からないんです。でも、自分たちのプレースタイルを活かしながら最後は気持ちで、諦めずに1試合1試合戦っていきたいと思っています」

―今年の強みは?
「今年の強みはサイドからの攻撃と、失点をできるだけしないという守備力が強みだと思います」

―チームにどういうところを加えていきたい?
「最初に守備力を上げて行こうとなったのは、3年生になってすぐの試合で点が取れずにただ失点をして負けるというチームだったからです。点が取れない分、失点はゼロで行くという気持ちでやってきた。あとは、得点力が自分たちのチームにあれば絶対に勝てると思うので、ゴール前での決定力の高さだったり、ゴール前まで行くためのボールの運び方とかをもうちょっと突き詰めていければいい」

―個人としての強みは?
「個人としての強みはキックの精度だと思います。左足でボールを受けて、カットインしてアーリークロスだったり、セットプレーのボールだったりが自分の武器です」

―宮城県のチームは最近、なかなか上まで行くことができていない。
「過去の戦歴から見てベスト4とかベスト8には行っているんですけれども、それ以外は1回戦や2回戦で負けている。(今回は優勝候補が少なく)ブロックもチャンスだと思うので、頑張ってみんなでベスト8、ベスト4までは狙ってみたいです」

―初戦の対戦相手の印象は?
「一条はプレースタイルが結構似ていて献身的に走って戦って来るチーム。自分たちは本番、武器である走力、90分間走り切るところだったり、球際の強さとか技術よりも気持ちの部分で勝っていかないと勝利はないと思うので、そこは大事にしてやっていきたいと思っています」

―改めて全国大会の目標を。
「先の目標はないんですけれども、目の前の一試合一試合を確実に勝ってどんどん行けるところまで勝ち進んでいきたいです」

(取材・文 吉田太郎)●【特設】高校選手権2018

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