前回準Vの法政大、大西2発でベスト4進出! 関西学院大の猛攻は水際で阻止
ゲキサカ / 2018年12月17日 19時48分
互いに攻め合った後半24分、法政大がついにスコアを動かす。ピッチ中央で前を向いた大西が松澤へロングボールを送り、ポストからのリターンでボールは再び大西の元へ。相手との競り合いでしっかりキープし、巧みな進路取りでPA左へ抜け出すと、相手GKが飛び込んだところをループシュートでかわし、正確にゴールマウスに流し込んだ。
関西学院大は後半27分、FW山見大登(1年=大阪学院高)、FW林部晃己(2年=C大阪U-18)を一気に投入。法政大は同28分、ベンチスタートだったU-21日本代表FW上田綺世(2年=鹿島学園高)を送り込んだ。関西学院大は同30分、中野のFKからFW藤原樹(4年=市立西宮高)がヘッドで狙うもGK正面。法政大は同37分、右からのクロスに上田が頭で合わせたが、大きく枠を外れた。
1点差で迎えた終盤戦、次に試合を動かしたのも法政大だった。後半40分、右サイドを単独突破した紺野の折り返しから途中出場MF青柳燎汰(4年=前橋育英高)が狙ったが、これは相手ディフェンスがブロック。しかし、こぼれ球に反応した大西がワンタッチでゴールを射抜いた。関西学院大は同44分、山見の折り返しから山本が狙ったがGK正面。スコアはそのままでタイムアップを迎えた。
ボールポゼッションで優勢を保った関西学院大はシュート数でも相手より多い13本を記録。だが、法政大はDF蓑田広大(1年=青森山田高)、DF前谷崇博(4年=G大阪ユース)のセンターバックコンビに加え、アンカー気味に守っていたMF下澤悠太(3年=柏U-18)が最後まで崩れず。長山監督は「身体が張れるような立ち位置、コースを消すことはトレーニングからしていて、状況ごとに動けるようにしている」と水際での堅守を誇った。
準決勝の相手は関東代表の順天堂大。FW旗手怜央(3年)、MF名古新太郎(4年)といったタレントへの警戒は欠かせない。「関学さんと似ているチームで、そのうえ旗手くんというストライカーもいる。今日の山本くんのように名古くんが絡んでくる形になるので、ストロングポイントに対応していきたい」(長山監督)。今季の対戦成績は1勝1敗の五分。集大成の大会で違いを見せ、ファイナルへの切符を掴む。
(取材・文 竹内達也)
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