「ボールが入ったら仕事しなければいけない」大津MF水野が高速ドリブルで強敵の守り攻略
ゲキサカ / 2018年12月17日 21時51分
[12.16 プレミアリーグプレーオフ2回戦 矢板中央高 1-3 大津高 広島スタ]
U-18日本代表MF水野雄太(3年)が抜群のスピードで大津高にプレミアリーグ昇格をもたらした。静岡学園高との初戦では高速ドリブルからのラストパスで決勝点をアシスト。この日も後半の決勝点は彼のスピードに乗ったドリブルとスルーパスによって生まれた。
序盤はCB福島隼斗主将(3年)からのロングフィードが入っていた。だが、矢板中央高がSBではなく、SHをマークにつけて2対1で対応するなど警戒してくる中、なかなか良い形でボールを受けさせてもらうことができない。味方とのコンビネーションからシュートを打ち込んでいたが、不満の前半。それでも、「ボールが入ったら仕事しなければいけない」という10番は後半に大仕事をしてのける。
後半9分、大津はカウンター攻撃。中央のMF松原亘紀が左サイドを駆け上がった水野にパスを繋ぐ。一気に前進した水野はDFを引きつけてスルーパス。FW大崎舜(3年)が決勝点となる右足シュートを決めた。
矢板中央の右SBは関東屈指のSB後藤裕二(3年)で簡単には突破させてもらえなかったが、プリンスリーグ関東王者にとって嫌な存在になっていたことは確か。抜群のスピードと力強さも備える高速ドリブラーは、自分たちの代が落としてしまったことを悔やんでいたプレミアリーグ復帰を喜んだ。
選手権では注目プレーヤーの一人だ。大会プレビュー雑誌の一つでは並み居るライバルたちを差し置き、単独で表紙に起用されていた。本人は「ビックリしました」と驚いていたが、U-18日本代表のアタッカーは大きな注目を集めている。“公立の雄”大津のエースとしてチームに初の全国タイトルをもたらすことができるか。
「得点にはこだわっていきたいと思っているし、自分が得点を狙うことで他の選手が空いてシュートフェイントからアシストもできると思う。チームが勝つために自分のゴールも大事なんですけれども、そこだけにこだわりすぎずにチームが勝つ方を選んでアシスト、ゴールをしていきたい」
この日のように、対戦相手から警戒されることは間違いない。だが、その警戒を上回って大津に勝利と初優勝をもたらす。
(取材・文 吉田太郎)●2018高円宮杯プレミアリーグ特集
●【特設】高校選手権2018
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