GK小島と対峙したFW旗手「どこに打てば入るのか…」U-21代表FW対決へ「綺世は綺世、意識せず」
ゲキサカ / 2018年12月18日 4時24分
[12.17 インカレ準々決勝 早稲田大1-2順天堂大 味フィ西]
東京五輪出場を目指すU-21日本代表の2人がインカレの舞台で相対した。前半終了間際に順天堂大FW旗手怜央(3年=静岡学園高)が枠を捉えたシュートを連発。前半アディショナルタイム1分、後方からのパスで右サイドを抜け出した旗手はPA内右角度のない位置からシュートを打ったが、好反応を見せたGK小島亨介(4年=名古屋U18)が阻止した。
旗手はその1分後にもPA手前の位置から左足ミドルシュート。再び枠を捉えたが、これはGK小島の正面に飛び、落ち着いたセーブに阻まれた。「打つ時にGKがコジくんってなるとシュートコースを考えて、思い切りの良さはちょっと薄くなったのかなと感じます」。相対した局面をそう振り返った旗手は「反応も良いので、どこに打てば入るのか正直分からない」と脅威を口にした。
U-21日本代表ストライカーの声を聞いた小島は「そう言ってくれるのはうれしいです」と笑顔を見せると、「ゴールは自分だけで守っているわけではないので、あの場面も味方がコースを限定してくれて防ぐことができた」と守備陣に感謝した。
後半反撃に出た順天堂大は布陣を4-4-2から4-1-4-1に変更し、旗手は2トップの一角からインサイドハーフにシフト。ゴールから遠い位置に下がったが、「やり辛さはなくすっと入れた」と中盤でパスをつないで攻撃のリズムをつくった。
采配は的中し、後半3分にDF柳澤亘(4年=八千代松陰高)、同15分にMF石上輝(4年=堀越高)がGK小島を破ってゴールネットを揺らし、逆転に成功。旗手は今大会3試合目で初めて無得点に終わったが、「4年生の存在は大きいなと改めて感じた」とチーム一丸の勝利を喜んだ。
インカレでもU-21日本代表対決は注目を集めるが、小島は「自分たちが注目される中で高いパフォーマンスを出すことで、大学サッカーの価値が上がっていく」と歓迎。敗れた小島はこれが大学生活最後の試合となり、勝ち上がった旗手は法政大と準決勝で激突する。次はU-21日本代表FW上田綺世(2年=鹿島学園高)との“FW対決”を迎える順大のエースは「綺世は綺世、自分は自分。意識せずに自分らしさを出してゴールを決められたら」と意欲を燃やした。
(取材・文 佐藤亜希子)
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