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法政大DF前谷、バースデー勝利で「人生最後の試合」となる決勝へ

ゲキサカ / 2018年12月19日 20時54分

スライディングでボールを奪うDF前谷崇博

[12.19 インカレ準決勝 順天堂大1-2(延長)法政大 味フィ西]

 法政大(関東3)は延長戦の末に順天堂大を下し、2年連続となる決勝に進出した。この日が22歳の誕生日だったDF前谷崇博(4年=G大阪ユース)には試合後、応援スタンドからバースデーソングが届けられた。

 大会にかける思いは人一倍強いと自負している。来春から一般企業への就職を決めており、22日のインカレ決勝が「人生最後の試合」になる。「毎試合、悔いの残らないように、すべてを出し切ろうという覚悟で臨んでいます」。

 大阪から上京。金銭面で負担をかけた家族への思いが、サッカーへの未練を断ち切らせている。「これからは家族を助けたい」。そしてガンバ大阪ユースから法大とエリートコースを歩んだことで、「いろんな天才と言われる選手を見てきた。だから努力が必ず報われるわけではないことも学べました」とも話す。

 サッカー人生の集大成を日本一で飾る。これほど幸せなことはない。「決勝までこれたけど、思い残すことのないようにしたい。親にもいい報告が出来るように、頑張りたいと思います」。22日土曜日、浦和駒場スタジアム。最高の思い出を作るためにすべてを出し切る。

(取材・文 児玉幸洋)●第67回全日本大学選手権(インカレ)特集

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