12年前の栄光をもう一度…駒澤大主将MF大塲淳矢「あの人たちは伝説です」
ゲキサカ / 2018年12月20日 18時35分
[12.19 インカレ準決勝 駒澤大2-1大阪体育大 NACK]
主将がチームの勝利を手繰り寄せた。駒澤大MF大塲淳矢(4年=藤枝東高)は後半13分、MF安藤翼(4年=長崎総合科大附高)が獲得したPKを冷静に決め、2-1と勝ち越しに成功した。
この試合で大塲が秋田浩一監督から求められていたことは、セカンドボールの回収だ。開始3分には先制点の起点をつくる。右CKからクリアされたセカンドボールを大塲が拾い、右サイドに展開。MF中原輝(4年=ルーテル学院高)が左足ダイレクトでクロスを上げ、安藤が流し込んだ。「先に出足早く出られたからこそああいう結果につながった」と振り返る主将は、「監督の期待に応えられたかな」と手応えもみせる。
しかし見せ場はさらにやってくる。1-1で迎えた後半13分、安藤がPA右へのドリブル突破でPKを獲得。大塲はキッカーとしてPKに臨み、「少しは緊張しましたけど」というコメントとは裏腹に、冷静なシュートで決勝点を挙げた。
2得点に絡んだ主将の貢献で、駒澤大は12年ぶりの優勝に王手。大塲の代はこの4年間で一度も全国の舞台に立っておらず、「そういう部分では苦しい思いをしてきた。その中で、みんな腐らずに結果が出なくても努力し続けたからこそ今がある」とチームメートを称える。
「12年前に優勝したときの映像は今でも見ます。伝説みたいな感じで。その人たちと同じ舞台に立てるのは自分たちも誇りですし、最後に結果を出して終わりたい」
2006年度の優勝は3連覇という偉業達成の瞬間でもあった。当時のメンバーにはFW原一樹(熊本)やDF菊地光将(大宮)、DF廣井友信(金沢)といった第一線で活躍する選手や、今月に現役引退を発表したMF小林竜樹(群馬)、すでに引退している巻佑樹氏や塚本泰史氏といった豪華な面々が勢揃い。「あの人たちは伝説です。僕たちもそうなりたい」。一世を風靡した“駒澤スタイル”が長い冬を越え、返り咲きを狙う。
(取材・文 石川祐介)●第67回全日本大学選手権(インカレ)特集
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