「こんな負け方はしたくない」駒澤大MF安藤翼、弟・瑞季を「必ず追い越す」ため次のステージへ
ゲキサカ / 2018年12月22日 22時23分
[12.22 インカレ決勝 法政大1-0駒澤大 駒場]
今大会2得点の駒澤大MF安藤翼(4年=長崎総合科大附高)は最前線でボールを収め、カウンター攻撃の最先鋒を担ったが、ビッグチャンスを決めることができないまま途中交代。卒業後も「あるクラブ」でサッカーを続ける予定だといい、「もうこんな負け方はしたくないので、次につなげていきたい」と力強く述べた。
2回戦の桃山学院大戦では自身約1年半ぶりとなるゴールを決め、準決勝の大阪体育大戦では全2得点に絡む活躍で12年ぶりの決勝進出に導いた。そうして迎えた決勝の法政大戦、負傷や戦術的な理由で長らくメンバーを外れる時期もあったが、「思い入れがすごくある」という母校の最終決戦に臨んだ。
最初の決定機は前半14分、FW室町仁紀(4年=東京Vユース)のフリックに抜け出すと、「迷いはなかった」とフリーでPA内に駆け込んだ。ところが、体勢を整えている間にDF黒崎隼人(4年=栃木ユース)のカバーリングを受け、シュートは阻まれてしまう。「もっと早くパンパンと打っていれば…」と悔やみ切れないシーンだった。
さらに前半23分、今度は自身が素早い反転から相手をかわし、左サイドにボールを展開。「タメを作ることは持ち味なので、そこからチームの攻撃につながる」という武器から先制点が生まれるかと思われたが、MF中原輝(4年=ルーテル学院高)のボレーは無情にもクロスバーを叩いた。
その後はなかなか決定機に絡むことはできず、後半9分に途中交代。チームは最後まで得点を奪えずに敗れた。「GKと1対1になった場面を決めていれば流れが変わったし、もっとこだわっていかないといけない。結果を出す選手が重宝されるので、そういったところで上回りたかった」と唇をかんだ。
最後の試合は悔しい形で終わったが、サッカー人生は終わらない。「自分にとっては負けられない一人の選手で、抜くためにやっている。必ず追い越す自分の目標」という弟のFW安藤瑞季(C大阪)の存在も励みにしつつ、「もっとゴール前で脅威になれるようにシュート精度を上げたい」と抱負を語った。
(取材・文 竹内達也)●第67回全日本大学選手権(インカレ)特集
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