ブラジルから前日帰国のU-19代表FW斉藤光毅が先発出場。「エネルギー」加えた横浜FCユースがプリンス関東昇格!
ゲキサカ / 2018年12月24日 20時42分
[12.24 プリンスリーグ関東参入戦2回戦 横浜FCユース 3-0 明秀日立高 前橋総合運動公園陸上競技・サッカー場]
エースのエネルギーを加えた横浜FCユースがプリンスリーグ復帰! 24日、高円宮杯JFA U-18 サッカープリンスリーグ2018関東参入戦2回戦が前橋総合運動公園陸上競技・サッカー場で開催され、横浜FCユース(神奈川)が3-0で明秀日立高(茨城)に快勝。2年ぶりとなるプリンスリーグ関東昇格を決めた。
横浜FCユースは昌平高(埼玉)との初戦(22日)で逆転勝ち。この日はU-19日本代表のブラジル遠征から前日に帰国したばかりのFW斉藤光毅(2年)が、「90分行けますよ」と直訴して先発出場した。初戦の劇的な勝利で勢いに乗るチームに、「(斉藤が)エネルギーをもう一個加えてくれた」(小野信義監督)という横浜FCが立ち上がりから明秀日立を押し込んだ。
前半、強烈な追い風も受けて戦う横浜FCは、ボールを支配して試合を進める。9分には、「(西原)貴史くんがクロスの調子良かったので、自分も(競り)勝てるなと」と振り返る1年生MF中川敦瑛が、左クロスを大外から頭で決めて先制点。横浜FCは中盤で攻守に渡って気の利いた動きを見せるMF安永玲央(3年、トップチーム昇格)や、周囲を活かしながら鋭く背後も狙う斉藤がプラスアルファをもたらし、その後も攻勢に試合を進める。
先制直後にはMF西原貴史(3年)がクロスバー直撃の右足ミドル。その西原やMF平松功輝(3年)らが次々とゴールを目指し、シュートシーンを作り出していく。そして20分、右サイドからのドリブルでDFを2人、3人とかわした中川が、左足シュートを決めて2-0とした。
選手権全国大会開幕を一週間後に控える明秀日立はCB高嶋修也主将(3年)が怪我の大事を取ってベンチから外れ、DF飯塚翼(3年)も前半途中で交代。2点を先取されて苦しい展開となったが、3バックから4バックに移行した後はDF成島茉宏(3年)を中心に我慢強い守りで凌ぎ、風上に立った後半にプッシュする。
「ビッグプレーがあれば(流れは)全然変わる」と萬場努監督からの後押しを受けた明秀日立は司令塔のMF川上璃久(3年)がボールに絡み、10番FW津村夢人(3年)の仕掛けなどで反撃。だが、横浜FCは後半13分、中川のシュートのこぼれ球を斉藤が押し込んで3-0と突き放す。「最低限(プリンスリーグに)上がらないといけない。今年のユースの目標でもあったので、出たかったです」と帰国便の中で睡眠時間を調整し、ピッチに立った斉藤。そのゴールに横浜FCイレブンは歓喜を大爆発させた。
明秀日立はセットプレーから惜しいシーンを作り、29分には右サイドを抜け出したDF高橋隼人(3年)のクロスからビッグチャンスを迎えたが、横浜FC・GK大内一生(3年、トップチーム昇格)の好反応やMF小倉陽太(2年)のシュートブロックにあって1点を奪うことができない。
最後まで隙を見せずに戦った横浜FCが3-0で快勝。プリンスリーグ復帰を決めた。小野監督は「チームの役割がある中で、全員の良さを出した試合だった」。そして、ジュニアユース時代から指導してきた3年生を讃えていた。2得点の中川は「ピッチ内、ピッチ外でも優しくしてくれて、上下関係無くて、毎日楽しかったですね」と3年生に感謝。後輩たちは来年、プリンスリーグ関東で戦う機会を与えてくれた先輩たちに、その成長や結果で恩返しする。
(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校選手権2018
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