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金沢U-15守護神がPKストップ!来春からはC大阪U-18「みんなで出来る最後の試合」へ

ゲキサカ / 2018年12月27日 19時54分

GK下中凌我がPKをストップ

[12.27 高円宮杯U-15準決勝 高円宮杯U-15準決勝 金沢U-15 1-1(PK5-4) 浦和JY 味フィ西]

 守護神が決勝に導いた。1-1で決着がつかず、突入したPK戦。ツエーゲン金沢U-15のGK下中凌我は、川崎フロンターレU-15の一人目で蹴った主将DF岡田翼のシュートを右に飛んでストップ。その後、味方5人全員がPKを成功させたことで、勝利が舞い込んだ。

 今大会は初戦のアビスパ福岡U-15との試合でもPK戦に突入。下中は4人中3人のシュートをストップして勝利を呼び込んでいた。「初戦で止められたことが自信になっていた」とはにかむと、「ベスト4を目標にしてやってきたけど、ここまで来たら優勝しかない。いい雰囲気なのでこのまま行きたい」と力強く意気込んだ。

 下中は中学卒業と同時に生まれ育った金沢を離れることを決めている。セレッソ大阪U-18への入団が決まっているからだ。大阪は縁もない土地だが、テレビでたまたま見た試合でセレッソ大阪を好きになった。183cm、シュートストップに抜群の安定感をみせる素材にC大阪も目をつけ、練習会への参加を要請。U-18チームへの入団が決定した。

 しかし入団を決めたC大阪には悔しい思いもさせられた。今年8月に行われたクラブユース選手権。2回戦でC大阪U-15と対戦すると、まさかの7失点。屈辱を味わわされた。「行くチームにやられたのはすごく悔しかった。来年、一緒にプレーする選手もいたので」。

 ただし大敗があったからここまで来ることが出来たと自負する。特にC大阪戦ではミドルシュート多く決められたことで、最後の一歩を詰める、さらにはDFラインとの連携強化を進め、ここまでのチームに仕上げてきた。「みんなで出来る最後の試合を大切にしたい」。泣いても笑ってもラスト1試合。28日の試合はとにかく、最高の思い出にする。

(取材・文 児玉幸洋)

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