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[横山杯]選手権戦うAチームに追い風。駒澤大高が市立船橋をPK戦で振り切り、初優勝!

ゲキサカ / 2018年12月30日 7時12分

 一方の駒大高は相手を危険なゾーンにほとんど入れることなく、試合を進める。182cmCB内田が局面で強さを発揮し、上田ら他のDFラインの選手とともにPAに入ってくるボールを確実に跳ね返す。そして、攻撃時には吉田の攻め上がりや松本の左足キックを活用。右サイドでDFと入れ替わった長谷川がエンドライン際まで切れ込むシーンもあった。

 後半はボールを握られる時間こそ増えたものの、松本が「(自分たちはセカンドチームだが)『駒澤のプライドを持って一戦一戦戦っていこう』というのはスタッフさんからもあって、そこはみんな持っていたと思う」と説明したように、高いモチベーションと集中力を持って戦う駒大高は無失点を継続する。

 対する市立船橋は、後半開始から投入したMF森英希(2年)と植松の連係など左サイドから攻撃を作る。だが、全体的にビルドアップの際のサポートの距離感が悪く、パスコースが限定されてしまっていた。13分には右サイドからのFKを植松がグラウンダーで狙い、ゴールネットを揺らすが、味方選手がオフサイドポジションにいたことでノーゴールの判定に。23分には植松が1対2の状況から強引にクロスへ持ち込んだが、中央で合わせることができない。

 市立船橋は22分、FW賀澤陽友(2年)を投入し、駒大高は32分にFW湯浅織人(2年)とMF福原琉市(2年)をピッチに送り出す。駒大高がセットプレーからゴール前にボールを入れてゴールをこじ開けようとしていたのに対し、市立船橋は賀澤のシュートなどで1点を狙う。だが、駒大高の守りは堅い。終了間際には植松の縦パスに反応した鈴木が左足を振り抜いたが枠を外れ、決着はPK戦に委ねられた。

 その1人目、先攻・駒大高は内田が市立船橋GK細江に止められてしまうが、相手の2人目・佐久間のシュートをGK三浦が止め返す。市立船橋3人目の鈴木のシュートがクロスバーを叩いたのに対し、駒大高は2人目の湯浅から福原、泉と決め、最後は松本が左足でゴール。強敵を倒して優勝した。

 駒大高の江川コーチは来年、Aチームのメンバー争いに挑戦する彼らに対し、「プレスはまだまだだと思う。それは駒大高の一番の長所。全国で戦えるプレッシングサッカーにしていかないといけない。責任感を持って、(コーチ陣、チームメートから)信頼されるようになってほしい」と期待した。

 駒大高のAチームは30日に選手権開幕戦を戦う。松本は「また明日から選手権があって、自分たちはピッチの上ではできないですけれども、自分たちができることをピッチ外でもチームのプラスの影響を与えられるような行動をして、応援や声がけでチームをサポートしていきたい」。頂点まで勝ち抜いた経験は間違いなく大きい。彼らは選手権期間中、Aチームのサポート役に回るが、その期間も来年輝くために責任感を持って行動し、先輩、他チームから貪欲に吸収する。

(取材・文 吉田太郎 取材協力 スポーツマネジメント)
●【特設】横山杯 第19回全国ユース招待サッカー大会
横山杯大会公式ページ

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