全国制覇への道は注目対決からスタート、湘南内定の大津CB福島「自分が西川に負けたら勝てない」
ゲキサカ / 2018年12月31日 7時9分
最初で最後の選手権を駆け抜ける。第97回全国高校サッカー選手権が30日、開幕。駒沢陸上競技場で行われた開会式にはJクラブへ進む選手たちも参加し、選手権の雰囲気を体感していた。
4年ぶりの出場となる“公立の雄”大津高(熊本)の湘南内定CB福島隼斗主将(3年)は、「みんな気持ちは高まっています」とコメントした。現3年生にとっては待望してきた初舞台。初戦はU-19日本代表FW西川潤(2年)擁する桐光学園(神奈川)との注目対決となっているが、練習、青白戦含めてチームの状態は良いようだ。
目の前の試合を一つひとつ戦っていく。福島はそのスタンスを強調した上で大目標に全国制覇を掲げる。昨年度選手権優勝の前橋育英高(群馬)を3-0で破るなど8強入りしたインターハイで得た手応え。「優勝できる力は本当にあると思います。インターハイでそれが分かったので、自信になっているんで優勝したいですね」。12月14日、12月16日のプレミアリーグプレーオフでは、プリンスリーグ東海優勝の静岡学園高(静岡)、プリンスリーグ関東優勝の矢板中央高(栃木)を撃破してプレミアリーグ参入を決めるなどチームは夏からさらに進化してきている。
桐光学園戦へ向けて攻撃陣は「気合入っている」(福島)。また、勝利へのポイントの一つとなるのが西川封じだ。他の相手選手をケアしながら、U-18日本代表CB吉村仁志(3年)との強力CBコンビやDFライン、そしてチーム全体で西川にボールを触らせないことが重要になってくる。
その上で福島は「自分が西川に負けたら勝てないと思う。常に西川は自分が見ておきたい。強い気持ちを持って戦いたいと思います」と力を込めた。自分がやられれば相手を乗せてしまうことは理解している。登録身長178cmと特別な高さはないものの、その読みや間合いでボールを奪う頭脳派CBが最注目アタッカーの前に立ちはだかる。
「色々な人に自分のプレーを見てほしい。身長は高くないですけれども、他のところで目を向けられるように。活躍をしたいというのがあります」と福島。まずは注目対決を、難関を突破して笑顔で2019年を迎える。
(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校選手権2018
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