今大会で勇退の樋口監督初戦敗退に「今の四中工の現状」…スタンドにはOB浅野らの姿も
ゲキサカ / 2018年12月31日 23時59分
[12.31 選手権1回戦 秋田商2-0四中工 フクアリ]
松本山雅FCに入団が内定しているDF山本龍平(3年)を擁する四日市中央工高(三重)だったが、初戦で秋田商(秋田)に0-2で敗戦。3年ぶりの選手権だったが、初戦で姿を消した。
感傷的なものは何もなかったという。今大会を最後に勇退する樋口士郎監督だったが、「今の四中工の現状がそのまま出た。高校サッカーは甘くない。僕が最後だとか全く関係ないですよ」とただただこの日の結果だけを悔やんだ。
Jリーグ内定選手、そして2年生には世代別日本代表の選手を擁すなど、今年の四中工はタレント力に注目が集まっていた。しかし今季は地元開催だったインターハイの出場権を逃すなど、屈辱的なシーズンでもあった。今月に入ると、無敗で終えるかと思えた県リーグ1部の戦いでは、12月1日の海星戦で初黒星。そしてプリンスリーグ参入戦では中京学院中京高に敗れ、復帰を逃していた。
この日のスタンドには、前監督の城雄士氏や、11年の準優勝に大きく貢献したOBの日本代表FW浅野拓磨らの姿があった。「高校3年間で士郎さんに学んだことは大きかった。サッカーにも私生活にも生きている。僕にとってもすごく財産になっている」と浅野が話したように、みんな樋口監督を「士郎さん」と呼んで、卒業後も“家族”のような関係が築かれている。
“一家の大黒柱”が去ることになるが、来春からはOBで現コーチの伊室陽介氏の下でまた新しい四中工の歴史を作られていくことになる。「もっといい形で渡したかった」と話した樋口監督だが、「20何年やらせてもらって、たくさんの選手に出会わせてもらって、最高のスタッフに支えられて幸せでした」とどこか達成感もにじませる。ただし今後については、「三重県にはJリーグがありませんから。三重県のサッカーのために仕事をしていきたい」とまだまだ情熱は失っていない様子だった。
(取材・文 児玉幸洋)
●【特設】高校選手権2018
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
名門・市船で全国Vも「サッカーがつまらない」の声…“日本一”監督が直面、伝統校特有の重圧【インタビュー】
FOOTBALL ZONE / 2024年7月28日 13時30分
-
「奪う力」で注目度向上。興國の2年生MF樺山文代志はインハイを「『勝負の大会』にしたい」
ゲキサカ / 2024年7月20日 12時10分
-
いま岐阜がアツい!「打倒、鍛治舎」監督率いる県岐阜商が県全体の野球レベルの底上げに【甲子園「マル得」情報】
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年7月19日 9時26分
-
[MOM966]明治大GK韮澤廉(4年)_高校選手権決勝を戦った守護神、苦しみ抜いて4年目の大学公式戦デビュー
ゲキサカ / 2024年7月2日 20時44分
-
四日市中央工の2年生CB牧野蹴斗が存在感。選手権は「自分が無失点で抑えて、自分のゴールで勝てるように」
ゲキサカ / 2024年7月2日 20時28分
ランキング
-
1王国ブラジルが「期待外れ」 なでしこに逆転負けで母国メディア辛辣「みっともない」
FOOTBALL ZONE / 2024年7月29日 7時30分
-
2恋人のグラドルが会場で応援 圧巻連続金の阿部一二三が見据える柔道史上初「五輪4連覇」シナリオ
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年7月29日 11時23分
-
3柔道・阿部一二三「武士道精神」にネット感動 礼に始まり礼に終わる「柔道を体現する真の王者」
J-CASTニュース / 2024年7月29日 14時40分
-
4【パリ五輪 29/30日の見どころ】日本にメダルラッシュの予感?!有力選手が続々登場
インフォシーク / 2024年7月29日 9時0分
-
5なでしこドラマティックなAT逆転劇でブラジルに勝利! 窮地を救った「Z世代」に命運を託せ
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年7月29日 6時27分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)