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“三角形、ひし形”パスワークで東邦を圧倒! 大分が「格上」との九州対決へ

ゲキサカ / 2018年12月31日 22時33分

 ところが後半27分、ついに勝負を決める3点目が大分に入った。時間を追うごとにパフォーマンスを上げたMF重見柾斗(2年)がスルーパスを送ると、PA内右寄りに抜けたのは先制点を導いた菊地。勢いよく相手を振り切りPA内に侵入すると、飛び出したGKの頭上を越えるループシュートを流し込んだ。

 東邦は後半アディショナルタイム、ゲームキャプテンのDF河合康太郎(3年)を前線に上げてパワープレーを試みたが、MF野瀬翔也(1年)のシュートが枠を外れるなどチャンスを生かせない。大分は負傷しながら懸命に競り合ったGK板井孝太(3年)が決定機を許さず、2点リードのまま試合を締めた。

 大分は前回出場した2年前に続く初戦突破。就任2年目の小野監督は「ずっと積み重ねてきたものが出せた」と目を細める。大半のメンバーは附属校の大分中出身で、長年にわたって共に過ごしてきた間柄。「三角形、ひし形(の陣形)を作って、トップに当てて落としてサイドに散らす」(小野監督)という連携は息ぴったりだ。

 また、この関係性はピッチ内でのコンビネーションにとどまらず、オフ・ザ・ピッチのムードも良好。開会式ではリラックスした行進を見せ、プレーの切れ目には笑顔も溢れるなど、「中学生から一緒にいるので、日ごろから仲が良い」(小野監督)ことが緊張感の緩和に役立っていたようだ。

 年明けに控える2回戦の相手は同じ九州の強豪校である大津。指揮官は「強い学校なので胸を借りるつもりで頑張りたい」と敬意をのぞかせつつも、「格上だけどウチのサッカーをしたい」と磨き上げてきたスタイルに疑いはない。プロ内定者も擁する隣県の優勝候補に対し、堂々のアップセットを演じるつもりだ。

(取材・文 竹内達也)
●【特設】高校選手権2018

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