全国相手にファイティングポーズ取り、前へ、前へ。初陣の龍谷が全国初勝利!
ゲキサカ / 2019年1月2日 22時20分
[1.2 選手権2回戦 羽黒高 0-3 龍谷高 フクアリ]
ファイティングポーズを取ってキックオフと同時に前へ、前へ。元福岡FWの太田恵介監督から、怯まず、引かずに前へ出ることを指示されて初陣のピッチに立った龍谷高が立ち上がりの2得点で流れを引き寄せ、初勝利を飾った。
事前の分析からプレッシングで流れを傾けられると見た龍谷は、高い位置でのボール奪取から相手の背後を狙う攻撃。前半3分に先制すると、9分には敵陣で相手のビルドアップをMF横山太一(3年)がインターセプトして獲得したPKによって、2-0と突き放す。MF後藤嵩裕(3年)は「チャレンジ精神で行こうと思っていた。最初からギアを上げて、スカしたりすること無く、泥臭く行こうと思っていた」と振り返っていたが、立ち上がりからフルスロットルで戦った龍谷が大きなリードを得た。
「ハードワークのところでは、絶対に負けない自信がある」と太田監督。勢いを継続し、セカンドボールを回収しながら攻撃に繋げた龍谷は32分、FW出口陸(3年)の2得点目のゴールによって3-0とリードを広げる。
その後、ポゼッションからドリブルでの攻撃に切り替えてきた羽黒高にチャンスを作られていた。思い通りにボールを握る時間を伸ばすこともできなかったが、それでも相手のドリブルコースを切りながらの守備に変化して対応。最後の局面で身体を投げ出してラストパスを阻止するなど、最後まで集中した守りを続けて快勝した。
現在の3年生は本格強化3年目に入学してきた選手たち。太田監督は築いてきたチームのベースが「3期生になってものになってきた」と評価する。後藤が「磨きをかけてきている」と口にする「声」「球際」「ハードワーク」「切り替え」「競り合い・拾い合い」の5原則。これが全国の強豪相手に勝負し、上回る武器になっている。
太田監督は「(この勝利は)間違いなく自信になる」と語り、秋田商高との3回戦で勝利すればベスト8という状況に「テンション上がりますね」と笑みを見せていた。佐賀から全国で勝負する新鋭が、レベルアップさせてきた5原則と挑戦心を持って、まだまだ上へと勝ち進む。
(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校選手権2018
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