[MOM2781]大津GK松村龍之介(3年)_ 「勝ったことがなかった」守護神がPK止めた!! 成長の秘訣は“機密情報”
ゲキサカ / 2019年1月2日 23時37分
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[1.2 選手権2回戦 大津高2-2(PK4-2)大分高 等々力]
苦しかった九州対決に終止符を打ったのは、「PK戦で勝ったことがなかった」という守護神のセーブだった。大津高GK松村龍之介(3年)は大分高とのPK戦、相手の4人目のキックを横っ飛びでストップ。ここでチームの3回戦進出が決まり、「めちゃくちゃうれしい」と喜びを爆発させた。
1回戦の桐光学園戦では5-0の完勝を収めた大津だが、この日は一転ピリッとしない試合展開。MF大竹悠聖(3年)の2得点で先行したものの、高い精度のパスワークを繰り出し続ける大分に2度にわたって追いつかれ、2-2でPK戦に持ち込まれてしまった。
ただ、守護神の内心は希望に満ちていたという。「PK戦には苦手意識があったので、練習後にチームメートに蹴ってもらっていた。PK戦が決まった時は『やっときたか』という気持ち。やってやろう、ヒーローになろうと思って臨んだ」。人生で経験した5〜6回は全敗というPKにも気負いはなかった。
相手の1人目からはテンポを外され、先に大きく動く形となった。しかし、これまでの課題だった「こっちかもしれない、あっちかもしれないと思って、判断をつけられず、最初に思っていたほうが合っていたことが多かった」という点を振り返り、「あれは仕方ない」と気持ちを切り替えて2本目に臨んだ。
相手の2人目のキックはクロスバーに当たる幸運もあったが、ここで「方向が合っていたのであとは思い切り飛ぶだけだ」と自信は深まった。そして3人目のキックは読みを当てながら、わずかに届かなかったが、4人目のキックは見事に弾き出し、一躍ヒーローとなった。
苦手だったPKを読めるようになった理由は「機密情報ですね」と笑顔でかわしたが、「自信を持って飛ぶことと、あとは気持ち」とメンタルの重要性を指摘。「インハイまではセカンドGKで試合に出られなかったけど、Bチームで励ましてくれたチームメートやベンチにいる人のおかげ」(松村)。
大一番に敗れる無念さ、そして試合に出られない悔しさを知る男が、苦しい戦いを強いられたチームを一段上のステージに引き上げた。
(取材・文 竹内達也)
●【特設】高校選手権2018
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