「苦戦しながら勝つのが矢板中央」2戦10発の立正大淞南を完封し2年連続8強へ
ゲキサカ / 2019年1月3日 19時20分
[1.3 選手権3回戦 立正大淞南高0-1矢板中央高 等々力]
第97回全国高校サッカー選手権は3日、3回戦を行い、等々力陸上競技場の第1試合では前回大会4強の矢板中央高(栃木)が立正大淞南高(島根)と対戦し、1-0で競り勝った。5日の準々決勝では青森山田高(青森)と対戦する。
試合はいきなり動いた。前半2分、左後方の位置でFKを獲得した矢板中央はMF土谷大晟(3年)がゴール前にクロス。DF白井陽貴主将(3年)がGK豊田純平(2年)と競ったこぼれ球を拾ったFW望月謙(3年)がマイナスに戻すと、DF五十嵐磨於(3年)のシュートを白井が右足ヒールでコースを変え、ゴール左に流し込んだ。
立ち上がりのセットプレーを生かして先制に成功した矢板中央だが、高橋健二監督が「正直、早すぎたかな。予想以上に早かった」と振り返るとおり、その後は立正大淞南の反撃に耐える時間が続いた。背番号10の左SB不破将生(3年)が積極的に高い位置を取る立正大淞南。FW鶴野怜樹(3年)、MF大西駿太(3年)、さらには2回戦の那覇西戦(○6-1)でハットトリックを達成するなど今大会2戦5発のFW藤井奨也(3年)という強力3トップが果敢に仕掛けた。
前半25分、PA左手前からのクロスをファーサイドの大西が落とし、藤井が右足ボレーで狙うが、ゴール上へ。その直後にも鶴野が不破とのワンツーでPA内に進入し、左足でシュートを打ったが、GK安西駿(3年)にキャッチされた。矢板中央は前半31分、早くも背番号10のMF飯島翼(3年)を投入。その1分後にDF内田航太郎(3年)の左クロスから飯島がシュートを打ったが、DFのブロックに遭い、前半は1-0で折り返した。
1点ビハインドで前半を折り返した立正大淞南は後半11分、鶴野の仕掛けからヒールパスを藤井が右足でシュート。決定的な場面だったが、安西の好セーブに阻まれた。守護神の好守に応えたい矢板中央。後半21分、望月に代えてU-19フットサル日本代表でもあるFW大塚尋斗(3年)を投入すると、同25分からは154cmのドリブラー、MF板橋幸大(3年)もピッチに入った。
1回戦の岐阜工戦(○4-0)、2回戦の那覇西戦(○6-1)と2試合で計10ゴールを量産してきた立正大淞南に対し、しっかり守備を固めて1点を守り切る態勢に入った矢板中央は集中力を切らさない。シュート数では6本対8本と上回れたが、最後までゴールを許さず、1-0の完封勝利を飾った。
両チームは昨年12月14日に行われたプレミアリーグプレーオフ1回戦で対戦しており、そのときも矢板中央が1-0で勝っていた。高橋監督は「苦戦するのは分かっていた。苦戦はしたが、80分間を通して(失点)ゼロで帰ってこれた」と、2大会連続の8強入りに胸を張る。前回大会も3回戦で神村学園(鹿児島)に1-0、準々決勝で日本文理(新潟)に1-0と競り勝ちながら4強まで上り詰めた。「苦戦しながら勝ち上がるのが矢板中央のサッカー」との言葉にも力がこもる。
5日の準々決勝で対戦するのは青森山田に決まった。矢板中央の試合が終わった時点では青森山田か大津(熊本)かは分かっていなかったが、高橋監督は「(どちらが来ても)名実ともにビッグチーム。ひたむきに最後まであきらめず、泥臭く戦いたい。楽しみです」と不敵な笑みを浮かべていた。
(取材・文 西山紘平)
●【特設】高校選手権2018
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
内容に課題も、「走れる」立正大淞南が大社に1-0で勝利。プリンスリーグ中国で唯一の開幕4連勝
ゲキサカ / 2024年4月28日 18時54分
-
U-23日本代表、延長戦の末にカタール撃破 アジア杯4強一番乗り…8大会連続五輪出場へあと1勝
FOOTBALL ZONE / 2024年4月26日 1時49分
-
[プリンスリーグ中国]立正大淞南&玉野光南が開幕2連勝…大社&就実は初白星:第2節
ゲキサカ / 2024年4月13日 21時32分
-
リバプールがホームで0-3の完敗…アタランタがELベスト4進出へ大きな先勝! 遠藤航は先発出場
ゲキサカ / 2024年4月12日 6時8分
-
帝京の前に立ちはだかった“矢板の壁”。攻撃力も発揮の矢板中央がプリンス関東1部開幕戦を4-2で制す
ゲキサカ / 2024年4月9日 11時7分
ランキング
-
1記録ずくめの大谷翔平 打撃9部門でメジャートップ 10号は95年ぶり快挙&ド軍本拠3番目の飛距離
スポニチアネックス / 2024年5月6日 9時33分
-
2【高校野球】大阪桐蔭が8強敗退 送球エラーと暴投で逆転許す…大院大高は履正社&大阪桐蔭を撃破
スポーツ報知 / 2024年5月6日 11時49分
-
3元朝青龍、美人妻との顔出しツーショット公開! 4月には緊急入院「地獄のような1ヵ月でした」と吐露
オールアバウト / 2024年5月6日 14時35分
-
4大谷連発10号、衝撃141mはドジャースタジアム歴代3位! 遂に昨季上回る年間45発ペース、4-4大暴れで勝利貢献
THE ANSWER / 2024年5月6日 7時23分
-
5ユーリ阿久井VS桑原 最終ラウンド開始時に異例の抱擁!ネット感動「抱擁から殴り合いは痺れた」
スポニチアネックス / 2024年5月6日 18時33分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください