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「その“5cm”を縮めた」秋田商DF山本翔太、跳躍力生かした起死回生ヘッド

ゲキサカ / 2019年1月4日 3時5分

秋田商高の左サイドバックを担うDF山本翔太(3年)(写真協力『高校サッカー年鑑』)

[1.3 全国高校選手権3回戦 龍谷1-1 PK2-4秋田商 フクアリ]

「自分にきたら絶対に食らいついて決める気持ちでいました」。秋田商高は終盤に粘り、終了間際にセットプレーのチャンスを仕留めた。後半40分、MF長谷川悠(3年)が左足で右CKを蹴り込むと、ニアサイドのDF山本翔太(3年)がドンピシャヘッドで叩き込んだ。

 土壇場で1-1に追いつき、PK戦に持ち込んだ起死回生のゴール。小林克監督は「見事に出し手と受け手のイメージが共有されていた。あの吸い込まれるようなヘディングシュートっていうのは何回見ても気持ちいいですね」と唸ったが、セットプレーの場面では昨年度の選手権が思い出されたという。

 山本は神村学園高(鹿児島)と対戦した1回戦(0-1)にフル出場。同じ形でCKからチャンスを迎えたが、わずかにボールには届かなかった。小林克監督は「5cm届かなくて、同点に追いつくことができなかった。この一年間でその“5cm”を縮めたのかな」と山本の成長ぶりに目を細めた。山本自身もこの舞台で味わった悔しさを覚えていた。

「去年も先輩方が自分に合わせてくれていたんですが、去年はあと数cmというところで触れなくて、チャンスをつかみとることができなかった。今年はその思いもあって必死にボールに食らいついて、1点を決めることができてよかったです」

 171cmと長身ではないが、優れた跳躍力を発揮したゴールだった。敗戦からこの一年間は体幹トレーニングを中心に体を鍛え直した。持ち前のジャンプ力を磨いて競り負けないこと、当たり負けない体をつくることを目標に掲げ、たくましさを増して選手権の舞台に帰ってきた。

「高校では全国大会に出て、勝利したいと思って秋田商業に入りました」。秋田県出身だが、中学時代はモンテディオ山形Jrユース村山でプレー。Jrユース時代は全国大会を経験できず、名門・秋田商に入学。目標だった全国の舞台で輝き、32大会ぶりの8強入りに貢献した。

 準々決勝では鹿島内定DF関川郁万(3年)を擁する流通経済大柏高(千葉)と対戦する。「相手は関係なく、100%以上のものをぶつけていきたい」と優勝候補との対戦にも臆することはない。地元の応援を力に変え、全てを出し切るつもりだ。

(取材・文 佐藤亜希子)
●【特設】高校選手権2018

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