プロ入り前に“移籍”を経験、長崎総科大附MF鈴木冬一の選手権が幕を閉じる「あのとき決断をした自分に…」
ゲキサカ / 2019年1月4日 23時1分
[1.3 選手権3回戦 帝京長岡高2-1長崎総科大附高 浦和駒場]
最初で最後の選手権は3回戦で幕を閉じた。長崎総合科学大附高(長崎)のMF鈴木冬一(3年=湘南内定)は帝京長岡高(新潟)戦で前半20分に先制ゴールを決めたが、チームは1-2で逆転負け。試合後には「全然後悔はないです」とすっきりとした表情で語った。
鈴木は昨年度までセレッソ大阪の下部組織に所属。U-17W杯メンバーなど年代別の日本代表に名を連ね、C大阪U-18時代の2017年には2種登録選手としてC大阪U-23でJ3デビューを果たした。しかし、2018年3月にクラブを退団。「成長したい」という思いで長崎総科大附への転入を決意した。
最大の理由は「小嶺(忠敏)先生がいたから」。メンタルやフィジカル、そして人間力の部分でも成長を求め、長崎総合科学大附の門を叩いた。日本一を目標に初めて臨んだ今大会はゲームキャプテンを務め、この試合では長距離のドリブルから左足で初得点をマーク。だが、そこからチームは逆転を許し、恩師に優勝を届けることは叶わなかった。
「終わった瞬間は悔しいという思いがいっぱいでした。終わってしまったなという感じだったんですけど、この1年間小嶺先生の下でやらせていただいて、得たものは今後のプロサッカー人生において役に立つと思います。負けてしまったんですけど、今日はみんな一人ひとりが全力でやっていて楽しかったですし、本当にそれが一番良かったと思います。全然後悔はないです」
試合後、グラウンド内では味方選手を励ますなど堂々と振る舞っていた鈴木。それでもロッカールームに戻って小嶺監督の顔を見ると、涙があふれ出てきたという。「成長したいという思いで決断をして、選んだ理由は小嶺先生がいたっていうことなので、小嶺先生には最大の感謝の気持ちがあります」。
小嶺監督から直接言葉はかけられなかったようだが、指揮官は報道陣に対するコメントで鈴木の練習に向かう姿勢やプレーの質を高く評価。下級生の良いお手本になると話し、「あんな選手は三浦淳宏くらい」と元日本代表MFの大先輩OBを例にプロでの活躍に太鼓判を押した。
C大阪で将来を期待された中での“電撃移籍”からまもなく1年。「本当に来て良かったと思いますね。そしてあのとき決断をした自分に『いい決断をしたぞ』と言いたいです」。2019年シーズンから湘南ベルマーレへの加入が内定。あのときの決断が正しかったことをプロの舞台で証明する。
(取材・文 阿部哲也)●【特設】高校選手権2018
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
連載:高校マン・オブ・ザ・マッチ2024
ゲキサカ / 2024年8月3日 8時40分
-
MF大谷湊斗主将が2発!昌平が4度目の挑戦で初めて準決勝を突破し、神村学園との決勝へ!
ゲキサカ / 2024年8月2日 19時5分
-
ダブルエースの一角不在も「いい競争」。充実の帝京長岡が4-0で初の3回戦進出
ゲキサカ / 2024年7月29日 12時41分
-
立正大MF川上航立の来季水戸加入が内定!! 高校選抜&全日本大学選抜経験の実力者
ゲキサカ / 2024年7月29日 12時20分
-
[プリンスリーグ九州]熊本U-18と長崎総科大附の一戦はスコアレスドローで勝ち点1を分け合う(30枚)
ゲキサカ / 2024年7月15日 19時30分
ランキング
-
1セーリング混合470級の岡田奎樹、吉岡美帆組が銀メダル 日本勢20年ぶり表彰台!…パリ五輪
スポーツ報知 / 2024年8月8日 19時11分
-
2「銅」獲得の須崎優衣が何度も観客席に頭を下げる姿に「謝る必要なんてない!」「目頭熱くなった」
読売新聞 / 2024年8月8日 14時30分
-
3セーリング「銀」、祝福コメント続々「ルールわからんけど面白い」「目が離せなくなった」
読売新聞 / 2024年8月8日 21時33分
-
4熱戦を繰り広げたバレー男子日本代表が帰国 空港に詰めかけたファンからねぎらいの言葉
日テレNEWS NNN / 2024年8月8日 17時50分
-
5崩れ落ちた張本智和の「死んで楽になるなら…」発言に中国で擁護の声殺到「彼一人の問題じゃない」「物凄い重圧だったはず」
THE ANSWER / 2024年8月8日 19時3分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください