帝京長岡が小中時代から一緒に磨いてきたサッカーで躍進。“サッカーのまち”長岡から日本一へ
ゲキサカ / 2019年1月4日 8時11分
[1.3 選手権3回戦 帝京長岡高 2-1 長崎総合科学大附高 浦和駒場]
“サッカーのまち”長岡の代表、帝京長岡高が、幼い頃から積み上げてきたサッカーで新潟県勢最高タイのベスト8へ進出した。この日の帝京長岡の先発11人中6人は、帝京長岡のグラウンドで活動する長岡ジュニアユースFC(長岡JY FC)出身の選手だ。ジュニアの頃から同じグラウンドで練習する高校生たちの姿を見ながら成長してきた選手たちが今、テクニカルかつ連動した攻撃サッカーで全国の強豪を打ち倒している。
この日は前へのパワーが特長の長崎総合科学大附高と対戦。古沢徹監督は「どんどん前から圧力をかけてくるスタイルに対して、ボールを握れるかがテーマだと思った。前半20分くらいから落ち着いてボールが横に動くようになった」と振り返る。
序盤は相手の縦に速い攻撃に合わせてしまい、20分には湘南内定MF鈴木冬一(3年)のスピードとテクニックに屈して先制点を奪われてしまった。それでも、「(DF陣は)チームのために走ろうというのを掲げているので、気持ちの部分で負けないと、粘れたと思います。(鈴木は) 凄かったですけれども、勝ててよかった」とCB小泉善人主将(3年)が微笑んだように、失点後は相手の得意なスタイルに持ち込まれても懸命に身体を張ったディフェンス。指揮官も称賛したGK猪越優惟(2年)の活躍もあって2点目を許さず、逆転劇に繋げた。
シュート数は相手の9本を大きく上回る16本。相手のプレッシャーを1タッチやドリブルで外しながら前進していった。前半39分に敵陣でボールを奪い返してからの速攻でFW小池晴輝(3年)がPKを獲得。MF谷内田哲平(2年)が決めて同点に追いつくと、後半も相手の圧力に怯むことなく繰り返し仕掛け続ける。ミスもあったが、攻め続けた帝京長岡は試合終了間際の38分、左SB手塚克志(3年)やFW晴山岬(2年)ら5人、6人が絡んでの攻撃からMF田中克幸(2年)が決勝点を奪い取った。
帝京長岡が意識している1タッチと3人目の動きが噛み合って生まれた歓喜の決勝点。古沢監督は「普段やっている3対1や4対2とかのトレーニングと比べて相手との距離も遠いので、もっと自信を持ってやってほしい。落ち着いてやってほしい」と指摘するが、それでも、「先制されても逆転できる強み。耐えるところでしっかり耐えてキチッとものにできるのは成長かな」と目を細めていた。
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