「自分たちの代よりも難しくなる」。松本内定の前橋育英FW榎本は後輩に厳しいエール
ゲキサカ / 2019年1月4日 10時53分
[1.3 選手権3回戦 前橋育英高 1-2 尚志高 浦和駒場]
1年前の選手権は、全国決勝で後半アディショナルタイムに劇的な決勝ゴール。先輩たちとともに日本一の景色を見た。だが、今年の選手権はわずか2試合で終了。前橋育英高FW榎本樹(3年)は喜びと悔しさの両方を知り、選手権を終えた。
初戦で1ゴールを決めて迎えた3回戦。榎本はストロングポイントである高さをゴール前で発揮し、前半27分にはスルーパスで決定機を演出した。そしてヘディングシュートも放ったが無得点。先制され、突き放される展開の中で何とか挽回しようとしたが、チームを救うゴールを決めることはできなかった。
自身にとって選手権とは、と問うと「全てプラスになっていると思います。去年の優勝も、今年の負けも自分に大きな成長を与えてくれると思う。凄く思い出深くて、良い大会だったと思います。悔しさが今大会は残りましたけれども、その悔しさをプロで活かせたらいいと思う。すぐには切り替えられないと思いますけれども、プロで結果を残せるように」と答えた。
すぐにプロ生活が始まる。プレースピードに慣れること、肉体強化などやるべきことに取り組んで貪欲にレベルアップし、トレーニングからチームの信頼を勝ち取って公式戦のピッチに立つチャンスを掴むつもりだ。
連覇を期待される中で過ごした高校生活最後の1年間。来年、日本一奪還を目指す後輩に対しては厳しいメッセージを伝えたという。今年のチームで先発していた2年生はMF渡邉綾平だけで、経験面は自分たちの代よりも少ない。「自分たちの代よりも難しくなると思う。(だが)そこに壁を感じて欲しくないですし、フレッシュな状態でできると思うので、一から頑張って全国優勝してくれ」と後輩に伝えたという。
今年はインターハイ、選手権で群馬県予選を突破したが、決して簡単なことではなかった。重圧の中でそれを乗り越えるために日常から意識高く取り組み、戦ってきた成果だ。それでも、連覇する力を得ることはできていなかった。自分たちと同じ悔しさを味わって欲しくはない。だからこそ、後輩たちには気を引き締めて一から挑戦して行って欲しい。エースは後輩たちが自分たち以上に高い意識を持って、重圧を乗り越えてくれること、前橋育英を再び全国の頂点に押し上げてくれることを期待して、選手権から去った。
(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校選手権2018
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