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「誓哉のために埼スタへ」尚志DFフォファナ・マリックが“相方”への誓い果たす

ゲキサカ / 2019年1月5日 22時14分

4試合連続フル出場の尚志DFフォファナ・マリック

[1.5 全国高校選手権準々決勝 尚志1-0帝京長岡 等々力]

 1回戦から登場の尚志高(福島)は、3回戦までのセンターバックを、DFフォファナ・マリック(3年)とDF黒澤誓哉(3年)が務めていた。しかし、3回戦・前橋育英戦(○2-1)で黒澤がイエローカードを提示されてしまう。今大会2度目の警告。準々決勝への出場はかなわなくなった。マリックは「誓哉のために埼スタへ。埼スタに連れていきたい」と20番への想いを胸にピッチに立った。

 黒澤の抜けた穴は、ボランチの主将MF大川健(3年)が見事に埋めた。「帝京長岡は上手いけど、一発の裏を蹴ってくることもある。そのときの裏の対応やカバーリングの仕方を話しました」と、マリックはキャプテンとともにこの苦境を乗り切ったことを明かす。帝京長岡高(新潟)の強力2トップ、FW晴山岬(2年)とFW小池晴輝(3年)に翻弄される場面もあったが、2試合ぶりの無失点勝利に大きく貢献した。

 マリ人の父と日本人の母との間に産まれたマリックは、中学時代は東京の町田相原FCでプレーしていた。「自分の試合に尚志のコーチが見に来て、『練習参加に来ないか』と言われて、練習に参加したら『尚志がいいな』と思いました」。同校の最高成績である2011年度の4強に肩を並べたが、「尚志の歴史に名を刻んだのはでかいんですけど、自分たちの目標は“全国制覇”」と、あくまで通過点であることを強調する。

 12日の準決勝は埼玉スタジアムに舞台を移す。「夢の舞台なんですけど、自分は大観衆とかあまり気にならないので、集中して取り組みたいです」とマリック。青森山田の印象については「個としてレベルが高い」とその印象を語る。「でも」と背番号4は続ける。「尚志はチームプレーで崩すチームなので、その面で相手に対抗できれば」と勝機を見出そうとしていたCBは、青森山田の同ポジションであるDF三國ケネディエブス(3年)に「負けたくない」と闘志を燃やしていた。

(取材・文 奥山典幸)
●【特設】高校選手権2018

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