大会4得点の帝京長岡FW晴山、1年後のリベンジ誓う「必ず日本一を取りたい」
ゲキサカ / 2019年1月7日 7時30分
[1.5 全国高校選手権準々決勝 尚志1-0帝京長岡 等々力]
一年後のリベンジを誓った。帝京長岡高は新潟県勢初の4強入りを逃し、大会から姿を消した。FW晴山岬(2年)は「来年またこの舞台に戻ってきて、必ず日本一を取りたい」と力強く宣言した。
今大会4試合目。選手権には慣れてきたが、観客1万3000人超えの雰囲気にはチームとして耐性がなかった。序盤は硬さが見られ、谷口哲朗総監督が「雰囲気に飲まれた部分がある」と振り返れば、晴山も「大観衆の中で声も通らない部分もあった」と指摘。前半22分にミスから失点したが、選手の位置を変えながら徐々に立て直した。
フットサルではピヴォとして活躍する晴山は、抜群のポストプレーで存在感を示した。鋭い縦パスが入るとうまく体を使い、相手DFを背負ってボールをキープ。味方のシュートを導き、攻撃チャンスを広げた。「仲が良い」というFW染野唯月(尚志高)も「収める部分は見習わなきゃいけない」と羨む出来だった。
後半はボールポゼッションを高め、ほぼハーフコートゲームを展開。狭いエリアでショートパスをつないで崩し、決定機を量産した。しかし、攻めても攻めてもゴールは遠かった。「自分たちが崩せていたのは感じていた。決め切る部分で、自分も含めてチーム全体がもっと練習を突き詰めていかないといけない」。一年後の選手権制覇へ、ゲームの中で課題は見えた。
初の選手権は1回戦でハットトリックを達成し、2回戦も1得点。今大会得点ランク3位タイの4得点で終戦となった。「点を取り切れなかったのは自分の力不足。無得点に終わってしまったのは責任を感じています」。魅力的な攻撃サッカーでファンを魅了し、歴史的PK戦、翌日の逆転勝利を経て、貴重な経験を積んだ今大会。頂点に届かなかった悔しさは悲願達成への原動力に変える。
(取材・文 佐藤亜希子)
●【特設】高校選手権2018
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