[NB CUP]全国的にレベル向上の守備を破るチームに。静岡学園が横浜創英の準決勝制す
ゲキサカ / 2019年1月7日 18時40分
[1.6 NB CUP準決勝 静岡学園高 3-0 横浜創英高 時之栖裾野G]
NEW BALANCE CUP 2019 in TOKINOSUMIKA(通称:裏選手権)準決勝が6日に行われ、静岡学園高(静岡)が横浜創英高(神奈川)に3-0で快勝した。
攻撃でライバルたちを上回る。現在開催中の選手権で4強入りした流通経済大柏高(千葉)の本田裕一郎監督は、今回の選手権の傾向として、「例年になくプレスが速いチームが勝ち上がっている」と語っていた。
そして、「この速いプレスが2、3年続くかもしれません。その次に来るのはそういうものを掻い潜れるような技術やパスワーク、ポゼッションのレベルが上がるだろうと思っています」とコメント。レベルの上がった守備をさらに上回る攻撃をするチームの登場を期待していたが、その候補の一つとなるチーム、静岡学園が攻撃力の高さを“裏選手権”で示した。
神奈川の新鋭・横浜創英との準決勝は前半から静岡学園がボールを支配。冷静に相手の逆を取りながらボールを動かすMF西谷大世(2年)やMF浅倉廉(2年)を中心にボールを保持し、右SB田中太晟(2年)と左SB中辻涼雅(2年)の両SBが積極的に高い位置を取って攻撃に絡んでくる。
横浜創英にシュートを打たせずに攻め続ける静岡学園は前半14分、ドリブルで持ち上がった田中が浅倉へパス。そして浅倉がドライブ回転のかかった右足ミドルをゴール右に決めて先制した。
一方、宮澤崇史監督が「ピッチ外の生活するところ、挨拶、立ち振舞い、食事の摂り方から変わってきている」という横浜創英は、市立船橋高、西武台高を破って堂々の4強入り。GK梅澤亘(2年)やCB照井佑亮(1年)を中心にピンチを凌いで前半を1点差で折り返すと、正確にショートパスを繋いで同点を目指す。
だが、静岡学園は後半も個々の技術の高さがグループとして繋がり、連続攻撃。アバウトなパスでボールを失うシーンもあったが、高い位置で奪い返して崩しのドリブル、パスにチャンレジしていた。
そして後半14分、田中が個人技でDFを剥がして右足シュート。こぼれ球をMF井堀二昭(2年)が押し込んだ。さらに井堀のクロスバー直撃の右足シュートなどで追加点を狙う静岡学園は22分、素早いリスタートからMF小山尚紀(2年)がGKの頭上を破る右足ミドルを決めて3点差とした。
横浜創英はMF荒俣圭汰(2年)がプレッシャーを受ける中でもボールを収め、連続でパスを繋ぐシーンもあったが、フィニッシュまで行く前に判断を欠いたプレーが出てしまい、CB阿部健人(2年)や守備範囲広いGK北口太陽(2年)中心に堅い静岡学園DFを切り崩すことができない。試合終了間際には照井がインターセプトから出したスルーパスに荒俣が反応するも、得点に結びつけることはできず。静岡学園が3-0で快勝した。
静岡学園の齋藤興龍コーチは「ちゃんと自分たちのテンポを作りつつ、アタッキングサードでの個人技を中心に、グループでの崩しとか、ゴールを獲るという部分はもっとやっていかないといけない」と語る。昨年はプリンスリーグ東海を圧倒的な強さで制したが、今年も個性的な選手が多く、面白いチームになりそうだ。
NB CUPでは課題について選手同士で話し合い、改善しながら勝ち上がってきた。浅倉が「色々なタイプの選手がいてそれは強みだと思いますし、今年は試合中に積極的に声を出すところがある」という名門は今年、特長の技術とアイディアでどんなに速いプレスの相手でも2点、3点と取り切るチームになる。
(取材・文 吉田太郎)
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
「奪う力」で注目度向上。興國の2年生MF樺山文代志はインハイを「『勝負の大会』にしたい」
ゲキサカ / 2024年7月20日 12時10分
-
トップチームの敗戦を見た静岡学園Ⅱの選手たちがプリンス東海で奮起。四中工に3-1で勝利
ゲキサカ / 2024年7月2日 18時49分
-
[MOM4756]大津MF嶋本悠大(3年)_2発に加え、PK獲得。注目ボランチが“基準”の質と強度、得点力も示す
ゲキサカ / 2024年7月2日 9時34分
-
怒涛の立ち上がりで静学を飲み込み、8-1。プレミアWEST首位の大津が7連勝
ゲキサカ / 2024年7月1日 21時44分
-
5発でプリンス関東2部無敗首位をキープ。山梨学院は隙をなくし、プレミア勢とも互角に戦えるチームへ
ゲキサカ / 2024年6月23日 6時9分
ランキング
-
1【体操】宮田笙子のパリ五輪出場辞退 ダルビッシュ有との〝比較論〟が脚光「無期限謹慎を食らった」
東スポWEB / 2024年7月21日 18時17分
-
2「とにかく球団が怒っている」大谷翔平の“激怒”でフジテレビ局内は「自粛ムード」に
文春オンライン / 2024年7月21日 7時0分
-
3大谷翔平、サヨナラ好機で申告敬遠 土壇場で同点…勢い増す本拠地は大ブーイング
Full-Count / 2024年7月21日 11時2分
-
4KONOSUKE TAKESHITA、辻陽太を破り開幕戦突破「俺とオメエらじゃ見てる世界が違うんだよ」…7・20大阪全成績
スポーツ報知 / 2024年7月21日 7時15分
-
5大谷翔平、日本人3人目の米通算800安打 好機で2度の申告敬遠…ド軍はサヨナラ勝ち
Full-Count / 2024年7月21日 11時50分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)