「GKの2番手、3番手は一番難しい」初戦ベンチの東口が説く控えGKの心構え
ゲキサカ / 2019年1月12日 3時0分
どんな立場になってもやるべきことは変わらない。昨年9月の森保ジャパン初陣から横一線の競争が続いた日本代表の守護神争い。アジアカップ初戦となった9日のトルクメニスタン戦(○3-2)でゴールを守ったのはGK権田修一(鳥栖)だった。
キャプテンのDF吉田麻也が「入れ代わり立ち代わりやっていて、まだ定まっていない感じはある」と指摘するように、昨年9月から11月までのキリンチャレンジカップ5試合でゴールを守ったのは権田が2試合、GK東口順昭(G大阪)が2試合、GKシュミット・ダニエル(仙台)が1試合。正GKの座をめぐる争いはアジアカップまで続いたが、森保一監督は大事な初戦で権田を先発に起用した。
ベンチで試合を終えた東口は「W杯でもそうだし、GKの2番手、3番手というのはモチベーションが一番難しい」と指摘する。フィールド選手と違って一つしかないポジションを争うGKは、ひとたび控えに回れば、よほどのアクシデントがない限り、なかなか出番が訪れない。それでも常に緊急事態に備えなければならない非情なポジションでもある。
前回のアジアカップも昨年夏のロシアW杯もGK川島永嗣の控えに甘んじた東口自身、そのことは熟知している。「しっかりコンディションを保った選手が最後にいい結果を出せる。そこは切れずにやっていきたい。いつ出番が回ってきてもいいようにしっかり準備したい」と静かに力を込めた。
権田はトルクメニスタンでイエローカードを受けており、警告の累積など不測の事態も起こりかねない。優勝した11年大会もグループリーグ第2戦のシリア戦で川島が一発退場となり、GK西川周作が緊急出場し、グループリーグ最終戦のサウジアラビア戦も完封している。「出番が来たらドンと構えてやりたい」。32歳の背番号1はいつでも自分のパフォーマンスを出す準備ができている。
(取材・文 西山紘平)
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