PK順10番から4番へ「昇格」。青森山田DF豊島は焦らしに焦らしてからシュート決める
ゲキサカ / 2019年1月13日 1時23分
[1.12 選手権準決勝 尚志高 3-3(PK2-4)青森山田高 埼玉]
じっくりと時間をかけて蹴り込んだ。青森山田高の左SB豊島基矢(3年)はPK戦4人目で登場すると、ボールをセットしてから20秒もの時間をかけて助走を開始。左足シュートを右隅に決めた。直後に尚志高の4人目が失敗。良い流れをもたらした背番号3も勝利に貢献した一人だった。
青森山田の選手たちがPK戦で意識していることは「駆け引き」だ。豊島は「GKとの駆け引きを大事にしています。PKを気合、勢いでやるものではない。しっかり冷静に。助走を早く取らないことを(黒田剛)監督が教えてくれた」。この日のPKで豊島は、何度もボールを置き直すなど、セットするのにも他の選手以上に時間をかけ、さらに20秒ほど間合いをとってから助走を開始。意図的に相手を焦らしてからシュートを蹴り込んだ。
尚志のGKはPK戦直前で「PK専門」の鈴木康洋(2年)に交代していた。「PK専用と言っても駆け引きだったら関係ないのかなと思って、間合いや目の視線を意識して蹴りました」と豊島。指揮官に教わったことを思い返しながら自分のタイミングで蹴って、ゴールを決めた。
冷静にPKを決めた豊島だったが、当初、選手権へ向けたPK練習での順番は後ろの方だったという。「自分は、PKは蹴らなくて、練習で蹴った時も最初は10番だった。蹴っていくうちに監督に認められて」。準々決勝後のトレーニングでのPK順は6番目。だが、そこから準決勝へ向けた練習でさらに評価を上げた豊島のPK順は、4番目になっていた。
そして、フカさないことを意識して左足を振り抜き、見事に成功。PKでの評価を上げてきたレフティーは、決勝で思い切ったプレーをする意気込みだ。この日は尚志MF加瀬直輝(3年)をマンマーク。前半は抑えることに成功したが、後半は相手に仕事をさせてしまっていた。攻撃力豊かなSBは守備に重きを置いて今大会を戦っているだけに、決勝では自分のところから絶対にやらせないこと。そして、「悔いを残したくない」という豊島は、持ち味の攻撃参加からゴールに絡んで日本一に貢献する。
(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校選手権2018
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