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ブレない黒子の覚悟…流経大柏1年生ボランチ藤井海和、初ゴールも「勝てば目立たなくていい」

ゲキサカ / 2019年1月13日 4時34分

試合を重ねるごとに存在感を増すMF藤井海和(写真協力=高校サッカー年鑑)

[1.12 選手権準決勝 瀬戸内高 0-5 流通経済大柏高 埼玉]

 流通経済大柏高(千葉)の1年生ボランチMF藤井海和は選手権で堂々のパフォーマンスを続けている。「流経の代表として試合に出ているので、緊張している場合じゃない。ビビったようなプレーはしたくないです」。2万3000人を超える観衆の前でも平常心でプレーし、この大舞台で選手権初ゴールを記録した。

 前半10分だった。右サイドを縦に仕掛けたDF西尾颯大(3年)が折り返すと、空いたスペースに迷わず飛び出した藤井が左足ダイレクトで押し込んだ。これが高校入学後、公式戦初ゴール。取材陣に聞かれれば「嬉しい」と答えるが、浮き足立つ様子は一切なかった。

「自分は観客を沸かせなくていいと思っている。勝てば目立たなくていい。チームのために何ができるかを一番に考えています。ゴールを決めて沸かせることより、ゼロで抑えて献身的な守備を見せる方がチームのためには大事」(藤井)

 1年生離れした守備能力には安定感があり、準決勝も危なげなく完封勝利に貢献。序盤からプレスをはめて相手のポゼションを潰し、速攻につなげた。「無失点に抑えることが一番大事」という守備意識は高く、黒子役に徹する覚悟が一つひとつの言葉ににじみ出ていた。

 中学3年生だった昨年度は先輩が戦った決勝戦をスタンドから見守り、今度はそのピッチに立つ。青森山田高とのファイナルを見据える1年生ボランチは「中盤の攻防が激しくなると思う。自分がセカンド、球際で勝てば自分たちのペースで試合ができる」と気合十分。ブレずに自らの役割を全うし、チームに歓喜の瞬間をもたらす。

(取材・文 佐藤亜希子)
●【特設】高校選手権2018

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