「今が一番伸び盛り」。ブラサカ代表の指令塔・田中が「10年目の初ゴール」にこだわる理由
ゲキサカ / 2019年1月14日 8時10分
ブラインドサッカー日本代表は13日、千葉県内で合宿2日目を行った。11人制に置き換えるとボランチを担うFP田中章仁は午後の紅白戦でゴールこそ決められなかったが、好機を演出するロングパスやピンチの芽をつむパスカットが冴えた。
「ボランチは僕が大好きなポジションです。守備をしながら攻撃にも参加してほしい、という(高田敏志)監督の要求に対してモチベーションを高く持てている。試合展開によっては、ポジションチェンジをする中で、シュートチャンスがあれば決めきりたい。僕も代表10年目ですから」
田中は2009年のアジア選手権(東京)で代表デビュー。当時は守備での役割が大きかった。。攻めあがることを求められていなかったため、ドリブル、シュートなどのスキルを苦手としていた。デビュー以来、代表ではまだ1点もとれていない。
「代表合宿や平日練習で監督やコーチに教わっていますが、それ以外にも、苦手だったドリブルやシュートを基礎から見直すために、代表の中川(英治)コーチや上林(知民)コーチが所属するスクールのコーチのもとに通っています。僕の課題を、コーチ間で共有してもらい、ここ2年ぐらい練習量を増やしているので、スキルアップしています。蹴る前の時点で、シュートがしっかりミートできるかどうかがわかるようになりました。今が一番の伸び盛り。やっていてすごく楽しいです」
最近、笑顔が多い田中
日本代表はこれまでゴールの大半を、主将の川村怜や黒田智成があげてきた。すでにライバル国もその現状を把握し、2人へのマークが厳しくなることは必至。パラリンピック本番が猛暑の中で行われることを想定している高田監督は、この2人以外の選手が点をとれるようになることが重要だと考える。
「川村は世界一の運動量を誇るので簡単には外したくないが、本番の熱い夏はそうはいきません。では、休ませるにはどうしたらいいか。たとえば川村を後ろに下げたとき、前に行った田中やロベルト(佐々木)が決められるようになれば、チームとしてできることの幅が違ってくる」
全盲になる前、田中は同じ静岡出身の元日本代表MF名波浩のパスワークに魅了され、脳裏に焼き付けた。同じ背番号7を背負う田中の描く成長曲線は、そのまま日本代表の成長度合いにつながる。
(取材・文 林健太郎)
●障がい者サッカー特集ページ
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
ヤットコーチの“申し子” 大卒新人22歳ボランチが煌めき「がむしゃらに」…逸材に新たな可能性
FOOTBALL ZONE / 2024年9月16日 9時10分
-
サッカーが好きじゃない人生との決別…高パフォーマンスのG大阪MF美藤倫「まだまだ。実直に続けるだけ」
スポニチアネックス / 2024年9月12日 1時23分
-
U-17日本代表合宿初日から存在感。MF川合徳孟(磐田U-18)は今後の代表活動へ向けて「大事な大会」で躍動する
ゲキサカ / 2024年9月10日 22時32分
-
「また新しいところに踏み出せた」葛藤、重圧乗り越えて2桁ゴール到達の東京V・木村勇大…「全部が繋がっている」結果残す中での“気付き”
超ワールドサッカー / 2024年9月7日 13時55分
-
MF菊池心、MF菊池仁の菊池ツインズがFCベネーノを牽引。切磋琢磨しながら成長し、目標の姿に近づく
ゲキサカ / 2024年8月22日 12時46分
ランキング
-
1記録ずくめの大谷翔平が「タッチの差」で唯一逃した大記録 3発、6安打、10打点で「51―51」も
スポーツ報知 / 2024年9月20日 14時49分
-
2元大関・貴景勝が現役引退を発表 年寄・湊川を襲名 大関在位30場所 首など度重なるけがに泣く…21日に会見
スポーツ報知 / 2024年9月20日 18時29分
-
3大谷翔平「50-50」でも満場一致MVPは無理? MVP有力視も「僅差」予想...韓国メディア
J-CASTニュース / 2024年9月20日 14時59分
-
4「野球史上最高の日だ!」大谷翔平が「50-50」の歴史的偉業を達成するまでの軌跡
日刊SPA! / 2024年9月20日 15時48分
-
5《破局後に即ブロック》バレー女子日本代表監督・眞鍋政義氏、不倫相手に「チームの内部情報」を漏洩か「あいつはあれと付き合ってんねん」 本人は不倫を否定
NEWSポストセブン / 2024年9月20日 16時21分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください