攻守で異彩放った青森山田の心臓…全3点演出したMF天笠泰輝「いつかは郷家さんに…」
ゲキサカ / 2019年1月15日 12時18分
[1.14 選手権決勝 青森山田高 3-1 流通経済大柏高 埼玉]
決勝でも攻守に渡って異彩を放った。青森山田高(青森)の心臓、左利きのボランチMF天笠泰輝(3年)は出色の働きだった。広い視野で柔らかいパスを通して攻撃を組み立て、全3得点をもたらした。
前半40分、プレスバックからボールを奪取した天笠は流通経済大柏の裏のスペースを狙い、自陣から絶妙なロングフィードを蹴り入れ、同点ゴールを演出。後半18分にも浮き球のボールをワンタッチで縦に通し、MFバスケス・バイロン(3年)の突破から2点目が生まれる。後半43分には競り合いのこぼれ球をダイレクトで前線に送り、3点目をアシストした。
攻撃を操るだけではなく、中盤ではセカンドボールの攻防で上回った。失点後の時間帯もポジショニング良く、試合を落ち着かせる安定のプレー。相手は中盤にも激しく来たが、引きつけてからドリブルで剥がし、プレスをかいくぐって正確なパスを配給した。
選手権制覇は最高の親孝行になったはずだ。「全国優勝で親に恩返しをする」と決意したのは3年前。2016年4月1日、高校入学のため、群馬から青森に向かった。涙ながらに送り出してくれた母親を振り返らず、覚悟を決めて電車に乗り込んだ。この日の歓喜を求め、親元を離れて積み上げてきた3年間だった。
自身の活躍を家族のように喜んでくれる存在もいる。2年前に同部屋だった先輩のMF郷家友太(神戸)は寝食を共にした「お兄ちゃん的存在」。試合前にも連絡を取る親しい間柄でありながら、1人の選手として強い思いを抱いている。
「いつかは郷家さんに追いついて、追い越せるような選手になりたい。郷家さんを目標の選手として、絶対にプロにならないといけない。先を行く竜孔とケネには活躍してもらいたいし、郷家さんにはA代表に入ってもらいたい。その活躍が自分の原動力になる。いつかは自分が追い越すと信じてやっていきます」
大会優秀選手にも順当に選ばれた“日本一”のプレーメーカーは信念を持って、進学する関西大で目標を追う。
(取材・文 佐藤亜希子)
●【特設】高校選手権2018
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