188cmも実はヘディング苦手…多くの助言に学ぶ冨安「スキを見せないことが大事」
ゲキサカ / 2019年1月19日 21時23分
チーム最年少でアジアカップ3試合連続出場、日本代表DF冨安健洋(シントトロイデン)が着実に経験を積み重ねている。しかし、ここからは負けたら敗退の決勝トーナメント。「一つのミスで失点してしまい、そのままうまくいかずに終わることもある。今まではスキを見せることがあったので、スキを見せないことが大事」と意気込んだ。
グループリーグでは、第1節トルクメニスタン戦(◯3-2)にボランチでフル出場すると、第2節オマーン戦はセンターバックでフル出場。第3節ウズベキスタン戦はベンチに控えたものの、最終盤の守備固めで投入され、さまざまなシチュエーションで得難い経験を積んでいる。
ただ、その立場に満足する様子は全くない。第2戦の試合後には相方を務めたDF吉田麻也と映像を確認し、クロス対応に難があったことを確認。「僕自身もそう思ったし、これからもっと強い相手になれば一瞬でもスキを見せたらやられる」とさらなるスキルアップに余念がなかった。
サウジアラビア戦を2日後に控えた19日のトレーニングでは、齊藤俊秀コーチとDF酒井宏樹に教えを乞うた様子。188cmという高身長のため育成年代ではなかなか競り合う相手がいなかったせいか、「これまではずっとジャンプしないやり方でやってきて、空間認識も良くなかった」という“苦手”のヘディングに関する相談だった。
オマーン戦では普段と異なるタイミングで競ってくる相手に苦労し、課題を感じていた冨安。「宏樹くんは『ドイツで自分のタイミングで競らせてくれない相手もいたし、どんどん経験したらいいよ』って言ってくれたし、やられて成長してきたということを聞いた」。失敗で自信を失うのではなく、なおも挑んでいく心構えを学んだようだ。
齊藤コーチとはヘディングの居残り練習も行ったといい、「セットプレーで得点が取れる選手になりたいし、それを言われているので、チャンスがあればやっていきたい」と代表初ゴールにも意欲。吉田、酒井、DF長友佑都ら、世界の舞台を経験してきたDF陣に囲まれる20歳はメキメキと成長を続けながらアジアの頂を目指す。
(取材・文 竹内達也)
●アジアカップ2019特設ページ
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