先制弾はアジア杯初VARで取り消し、吉田麻也「使いたがるだろうなとは…」

DF吉田麻也の先制点はVARで取り消しに

[1.24 アジア杯準々決勝 日本1-0ベトナム ドバイ]

　日本代表DF吉田麻也のゴールは幻となった。前半24分、吉田はMF柴崎岳の左CKを頭で合わせてゴールネットを揺らしたものの、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の介入によって吉田のハンドリングが認められ、ノーゴールの判定となった。

　今大会では準々決勝からVARが採用。第1試合にあたる今試合から運用となり、吉田へのハンドリングがアジアカップ史上初のVAR判定となった。一時は歓喜に酔いしれた日本だったが、一転してスコアレスに逆戻りとなった。

　しかし冷静に試合を運んだ日本は後半8分、今度はMF堂安律へのPA内でのファウルがVARによって認められ、PKを獲得。堂安自らがPKを決め、虎の子の1点を守り切った。

　VARに泣き、VARに笑った準々決勝。吉田は試合後のインタビューで、「今日も非常に難しいゲームでした」と振り返り、「特に前半はミスも多くて、僕自身もそうですけど細かいミスが多くてリズムを掴めなかった」と険しさをみせる。

　自身のVARについては、「おそらく前例をつくるために使いたがるだろうなとはわかっていたので仕方なかった」と心境を語る一方、「逆に(後半のPKでの先制で)イニシアティブは取れたのでフェアかなと思います」と冷静な意見を述べた。
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