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無得点なら丸坊主…長友が録画していた堂安の覚悟

ゲキサカ / 2019年1月25日 3時35分

共にゴールパフォーマンスを披露するMF堂安律とDF長友佑都

[1.24 アジア杯準々決勝 日本1-0ベトナム ドバイ]

 アジアカップ準々決勝の試合前、日本代表DF長友佑都(ガラタサライ)は“弟子”として可愛がるMF堂安律(フローニンゲン)から並ならぬ覚悟を受け取っていたという。それは『得点を奪えなかったら丸坊主』という約束。“師匠”は試合後、報道陣に対して「ビデオに収めているので褒め称えて下さい」と笑顔で語った。

 堂安はベトナム戦の試合前、長友に「もし点を取れなかったら、僕がやること言って下さい」と伝えていたという。長友がこれに「じゃあ頭を丸めて下さい」と返すと、堂安は「自分がPKを取って、自分が蹴って勝利に導きます」と宣言。長友はこれをスマートフォンの動画に収め、試合に臨んでいた。

 そんなやり取りは後半8分、現実のものとなった。MF原口元気のスルーパスに抜け出した堂安は果敢にしかけてPA内で倒される。いったん主審はプレーを流したが、ビデオ・アシスタント・レフェリーの介入でPKをゲット。もちろん、キッカーは堂安。ゴール右隅に強烈なキックを沈め、これがチームの決勝点となった。

 得点後、長友は真っ先に堂安のもとへ走り寄り、そろってゴールセレブレーションを披露。「嬉しかったですね」と頬を緩ませた32歳は「何かゴールパフォーマンスやろうって言っていたけど、よく分からないし、これでいっかって。あの場で決まりました。(何のポーズか)よく分かんないですけどね」と冗談交じりに舞台裏を明かした。

 VARに報われた形となったPKだったが、長友は「エリア内で貪欲にしかけたからこそ出たプレー」とキッパリ。得点を取れなかったら丸坊主という覚悟を背負い、見事に有言実行のゴールを挙げた“弟子”に対し、温かな眼差しで何度も賞賛の言葉を送っていた。

(取材・文 竹内達也)
●アジアカップ2019特設ページ

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