[新人戦]魅せて勝つ飯塚、5-0で福岡8強入り
ゲキサカ / 2019年1月27日 13時55分
[1.26 福岡県高校サッカー新人大会3回戦 福岡舞鶴高 0-5飯塚高 東海大福岡高G]
平成30年度福岡県高校サッカー新人大会の3回戦が26日に行われ、福岡舞鶴高と飯塚高が対戦。MF原田泰知(2年)の先制点を皮切りに5点を奪った飯塚が大勝した。
2015年に中辻喜敬監督が就任して以来、メキメキと力をつけ注目を集めるのが飯塚だ。2017年度は選手権予選で4強入り。昨年は惜しくも2回戦で涙を飲んだが、県大会を6年連続で制した東福岡高をPK戦まで追い詰めた。昨年のエースMF橋岡佳のようなスーパーな選手はいないが、九州では異色と言えるテクニカルなスタイルは今年も健在で、この日も随所で持ち味を発揮し、スタンドを沸かせた。
だが、序盤は試合開始と共に降り始めた雪に苦戦し、理想通りにゲームを運べなかった。事前のスカウティングで相手が苦手とする背後へのボールを狙っていたが、「ピッチがスリッピーだったので思うようにボールを蹴れなかった」(DF轟凌磨、2年)。エースFW村越凱光(2年)やMF黒木翔海也(1年)の単独突破が目立ち、決定機まで持ち込めない場面が続いた。前半15分には雷が鳴ったため、試合が中断するアクシデントもあったが、再開後は福岡舞鶴を押し込む回数が増加。前半23分にはMF吉岡陸(2年)の左CKをMF原田泰知(2年)が頭で合わせて、飯塚が均衡を崩した。
以降は、「1点獲って、余裕が出てきた」(村越)ことによって、狭いエリアをコンビネーションで抜け出すなど飯塚らしい崩しが増えた。守備も「カバーリングをいつも以上に意識していた」轟凌を中心に隙を見せず、与えたピンチは34分にDF佐藤涼(2年)のパスからFW赤野友弥(2年)にシュートを打たれたのみで前半を終えた。
1点リードで迎えた後半は「相手を見て、論理的にサッカーができるようになった」(中辻監督)ことで、相手を圧倒する。まずは後半10分にFW河野奎吾(1年)が右サイドをドリブルで突破。ゴール前に低いクロスが入ると、「奎吾は縦に行くと分かっていたので、中に走れば絶対にクロスが来ると思った」と振り返る村越がダイレクトで合わせて加点した。25分には、MF野見山楽斗(1年)が遠目から左足シュート3点差までリードを広げると、以降も2点を追加し、5-0でタイムアップ。試合後、村越は「もうちょっと繋ぎたかったけど、2回戦にしてはやりたいサッカーができた」と満足した表情を見せた。
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