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「決勝のつもりで」エース封じ誓う麻也、日本のエースに期待

ゲキサカ / 2019年1月28日 3時0分

イラン戦に向けて調整するDF吉田麻也

 2大会ぶりのアジア王者奪還へ、最大の山場を迎える。28日のアジアカップ準決勝でイラン代表と対戦する日本代表DF吉田麻也(サウサンプトン)は「決勝のつもりで戦わないといけない」と強い決意を口にした。

「ヨーロッパの選手もJリーグの選手もキャリアのリスクを負ってここに来ている。Jリーグもキャンプが始まっているし、ヨーロッパはシーズンが続いている。ここで負けたらグループリーグで負けるのと変わらない。しっかり勝って決勝に進みたい」

 勝利のためには相手のエースを抑える必要がある。イランの1トップを務めるFWサルダル・アズムン(ルビン・カザン)は今大会すでに4ゴールを記録。186cmの長身ながらスピードもあり、中国戦ではロングボールから相手DFの一瞬の隙を突いてボールを奪い、得点につなげた。

 DF長友佑都が「大迫と彼はアジアでもちょっと抜けているFW」と、日本のエースであるFW大迫勇也と並べて評したイランの絶対的エースをどう封じるか。吉田は「僕はいつもFWを封じないといけないので、やることは変わらない」と気合十分に話した。

 15年10月13日にイランのテヘランで行われた国際親善試合でもマッチアップしているが、そのころからさらに成長していることも理解している。「中国戦もそうだが、相手の隙を突くし、見逃さない。フィフティーフィフティーのボールに自信を持っているし、そこでの勝利を確実にこなさないといけない」と、一瞬たりとも気を抜くことはできない。

 決勝トーナメントに入ってからはサウジアラビア戦、ベトナム戦と1-0勝利が続いている。粘り強いディフェンスを見せる一方、得点はCKからとPKのみ。それでも「(攻撃の)コンビネーションはちょっとずつ良くなってきている。グループリーグでは嚙み合っていないところもあったけど、細かいところで崩せるシーンもベトナム戦では見られた」と攻撃陣を信頼し、「点を取ってくれることを待ちつつ、後ろはしっかり我慢したい」と意気込んだ。

 何より大迫の先発復帰はチームにとって強力な追い風だ。グループリーグ初戦のトルクメニスタン戦(○3-2)以来、5試合ぶりのスタメンが濃厚な日本のエースについて「困ったときにボールをキープできて、時間をつくることができる選手。効果的な選手であるのは間違いない」と、その存在の大きさを認め、「本人もやりたくてウズウズしていると思う」と期待する。

「サコ(大迫)だけに頼ることはないけど、サコが帰ってくるのはうれしいニュース。ただ、90分で決着がつかないかもしれないし、サブの選手が出てきて試合を決めることもあるかもしれない」。延長戦も見据え、総力戦で打倒イランを誓う日本のキャプテン。まずは相手のエースを封じることが勝利への第一歩になる。

(取材・文 西山紘平)
●アジアカップ2019特設ページ

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