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1年前地獄を見た苦労人が“川崎Fの元気印”へ…GK藤嶋栄介「失うものは何もない」

ゲキサカ / 2019年1月28日 19時9分

川崎Fに加入したGK藤嶋栄介

 新体制発表会見で一番の爆笑をさらった。レノファ山口から川崎フロンターレに期限付き移籍で加入したGK藤嶋栄介は一礼してマイクに頭をぶつけて笑わせると、「川崎の元気印と呼ばれる男になります。僕のことは栄ちゃんと呼んでください」と挨拶した。

「ちょっと噛んじゃったので心残りです」と明かす会見の主役は大津高出身。DF谷口彰悟と同級生で、DF車屋紳太郎は1学年下にあたる。「よくサポーターの方に彰悟君と同級生なんですか?と聞かれますが、こう見えても26歳です」と強調すると、語気を強めてサポーターに呼びかけた。

「皆さん、今日はしっかりと僕の顔を覚えて帰ってください。昨日も一昨日もその前も、キャンプが始まってから毎日、ファンサービスをするときに奈良ちゃんのカードを出してサインくださいというのはやめてください」。髪型やルックスが似たDF奈良竜樹に間違われるエピソードで会場を沸かせた。

 明るいキャラクターでサポーターの心を鷲掴みにした守護神は、ちょうど1年前に地獄を見た苦労人だ。大津高から福岡大に進学した藤嶋は在学中だった2013年に特別指定選手として鳥栖でJデビューを飾り、14年に正式加入。16年に千葉、17年に松本へと期限付き移籍したが、リーグ戦でピッチに立つことはなく、昨年1月14日に契約満了が発表された。

「サッカーができることが当たり前じゃないということを、去年のこの時期は感じさせられました」。シーズンオフに結婚式を挙げたばかりという状況で無所属状態。引退もよぎったが、開幕直前の昨年2月2日にレノファ山口FCへの加入が発表された。迎えた2018シーズンはプロ6年目で初めて開幕スタメンに名を連ねると、キャリアハイとなる25試合に出場を果たした。

「いろんな経験をしてきて、笑顔でいられるのは素敵なことだと感じる。僕が一番元気を出して、みんなに笑顔を届けられるようにと常に思っています」。苦しみを知る“元気印”は覚悟を持って2連覇中のチームに加わった。「GK陣の壁は本当に厚いんですけれども、自分は失うものは何もない。今までたくさん失ってきたので。ミスをしてもチャレンジを繰り返して、ここにいるだけの存在じゃなく、プレーでも川崎フロンターレの藤嶋栄介を認めてもらいたい」と力を込めた。

(取材・文 佐藤亜希子)
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