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[新人戦]「やってやろう!」の姿勢で戦った新生・青森山田が東北制覇!

ゲキサカ / 2019年1月28日 21時34分

 青森山田はCBに入った藤原や浦川、MF古宿理久(2年)の配球からサイドへボールを送り、MF得能草生(2年)の縦突破などから決定的なシーンを作り出す。対する秋田商もグラウンダーでボールを繋ぐことにチャレンジし、いずれもキープ力のあるMF加藤幹基(2年)やFW糟谷歩(2年)が絡んでPAへ迫った。

 だが、青森山田は藤原や交代出場でチームにエネルギーを加えていたGK佐藤史騎(2年)らを中心に、最後の局面でパスを通すことを許さない。青森山田の正木コーチは35分ハーフのゲームで試合終盤に運動量が低下したことを指摘。「(90分間で戦う)プレミア(リーグ)のことを考えると、ちょっと落ちているなという印象があった。これでは、後半30分から失点してしまう。鍛えないといけない」と語り、浦川も「ハードワークの部分とかチーム全体が走れるようにならないといけない」と改善することを誓っていた。それでも、ほとんど隙を見せなかった青森山田が被シュート1本に封じ、2-0で勝利。大会2連覇を達成した。

 近年、選手権の優勝校は翌年に苦しんでいる印象だ。00、01年度の国見高(長崎)を最後に連覇したチームはない。優勝した翌年に全国4強入りしているチームも過去10年では星稜高(石川)だけ。厳しいマークを受ける中で続けて好成績を残すことは簡単なことではない。16年度に選手権初優勝、翌年度は選手権3回戦で敗れた経験を持つ青森山田もその難しさを知っている。今回、2度目の優勝であるのは耐性、そして精神的なゆとり。2年前の経験も踏まえ、青森山田は今年、チャンピオンという立場に重圧を感じるのではなく、それを楽しみながらパワーに変えようとしている。

 武田も認めていたように、個々の力が秀でた世代ではないかもしれない。だが、全国4000校を超える高校サッカー部のうち、1チームだけが得られる選手権王者という立場を楽しみ、成長のきっかけにすること。今大会、「やってやろう!」という姿勢で優勝した選手たちは、これから冬場の雪中トレーニングと、プレミアリーグで貪欲に成長し、目標の3冠、選手権連覇に挑戦する。

(取材・文 吉田太郎)

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