[新人戦]青森山田は「7-1よりも1-0」。注目1年生・藤原がCB、中盤で完封勝利に貢献
ゲキサカ / 2019年1月29日 11時20分
[1.28 東北高校新人選手権決勝 秋田商高 0-2 青森山田高 いわきFCフィールド]
「前は点獲ることが仕事で後ろはゼロに抑えることが仕事だと思っている。山田も7-1よりは1-0という考え方なので、ゼロに抑えることが評価に繋がるし、自信にもなる」
青森山田高は注目ルーキー、藤原優大(1年)がCBとして先発。身長180cmの高さを活かしたヘッドなど前への強さを発揮したほか、攻撃の組み立て、カバーリングなど後方から攻守でチームをサポートする動きを見せた。
ボランチを本職とするプレーヤーだが、彼がCBに入ることでチームが引き締まる。その落ち着きと安定感の高さが周囲に与える影響は大きく、「今大会はみんな、藤原に頼っていた」と正木昌宣コーチ。DFラインが総入れ替えとなる今年、まだまだ不安の残る中で年代別日本代表歴も持つ彼の存在がチームの勝因になった。
試合終盤は他のCBのテストも兼ねて、攻撃も好きな藤原は本来の中盤へ。“解き放たれた”1年生はプレーエリア広く走り回った。そして、自身の“ノルマ”でもある無失点勝利。本人も素直に達成感を口にしていた。
選手権は全5試合に途中出場。全国制覇の瞬間もピッチで味わった。青森山田の1年生の学年リーダーを務める藤原は今年、チームの中心の一人になっていく考えだ。そして、新2年生となる自分たちが主将のMF武田英寿(2年)をはじめとした先輩たちの負担を軽減させ、後押しするつもりでいる。
「下の学年が付いていって支えて上げたり、ストレスかからないようにすることが大事だと思う。良い下がいたら、上も伸びていくと思うし、チーム全体を引っ張りながら底上げもしていきたい」。青森山田中時代は2年時、そして主将だった3年時も全国制覇。高校でもまだまだ日本一になるチャンスを持つ男は今年、その先も見据えながら青森山田を強くする。
(取材・文 吉田太郎)
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