アジア王者奪還ならず…森保J12戦目の初黒星、カタールが初V
ゲキサカ / 2019年2月2日 10時28分
ピッチを自由に動くアフィフを抑え切れず、なかなかいい位置でボールを奪えない日本は攻撃でもカタールの分厚い守りを攻めあぐねる時間が続く。前半31分のFKも堂安のキックは壁を直撃。チャンスらしいチャンスのないまま、0-2で前半を折り返した。
後半も日本がポゼッションする展開は続くが、1点が遠い。後半9分、柴崎の鋭い縦パスを南野がPA内で受けるが、相手の素早い寄せに遭い、シュートまで持ち込めない。逆に同11分にはカウンターからアフィフに持ち込まれ、ハティムに決定的なシュートを打たれたが、至近距離からのフィニッシュはクロスバーを大きく越え、日本は相手のミスに救われた。
日本は後半17分、最初の交代カードで原口に代えてFW武藤嘉紀を投入する。武藤は下がり目の位置で大迫と縦関係の2トップを組み、南野が左サイドに移った。同19分には堂安の右クロスに武藤が頭で合わせるが、南野と重なってしまい、シュートは枠を外れる。その後もカタールを押し込み、何度もセットプレーのチャンスを獲得。カタールの高い壁に跳ね返され、なかなか得点につながらなかったが、ついにゴールをこじ開けた。
後半24分、こぼれ球をつないで塩谷が縦パス。大迫が落としたボールに素早く反応した南野がゴール前に抜け出すと、前に出てきたGKの動きをよく見て技ありのチップキックでゴールネットを揺らした。南野は待望の今大会初ゴール。2得点した昨年10月16日のウルグアイ戦(○4-3)以来、出場8試合ぶりの得点となった。
1-2と1点を返し、一気に同点ゴールを目指す日本だったが、またしてもVARに泣かされる結果となった。後半35分、カタールの右CKからゴール前でDFアブデルカリム・ハサンと競った吉田の手にボールが当たる。一度はプレーを流したラフシャン・イルマトフ主審だったが、VARの助言を受けてピッチ横のモニターで映像を確認。吉田のハンドを取り、カタールにPKを与えた。
後半38分、PKキッカーを務めたアフィフは冷静に権田の逆を突き、ゴール左に流し込む。1-3と再びリードを2点に広げられた日本は直後の39分、塩谷に代えてMF伊東純也を投入。柴崎のワンボランチで、右に伊東、左に南野、トップ下に堂安というダイヤモンド型の中盤となり、前線は大迫と武藤が2トップを組んだ。
後半44分には南野に代えてMF乾貴士を投入し、交代枠を使い切るが、2点目を奪えず。直後のFKのチャンスも柴崎のキックをニアで酒井がフリックし、吉田がヘディングシュートを狙ったが、クロスバーを越えた。試合はそのまま1-3でタイアップ。日本は2大会ぶりの王座奪還ならず、カタールが同国史上初のアジアカップ制覇を成し遂げた。
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