待望の初ゴールも…“修正遅れ”を悔やんだ南野「中で気づかないといけない」
ゲキサカ / 2019年2月2日 10時36分
[2.1 アジア杯決勝 日本1-3カタール アブダビ]
システムが噛み合わないまま喫した前半の2失点。勝敗を分けた時間帯を振り返った日本代表MF南野拓実(ザルツブルク)は「どういう戦い方をすれば良いのか気づいていかないといけないし、チームに伝えていければ良かった」と対応が遅れたことを悔やんだ。
ここまで6試合は4-2-3-1と3-1-4-2のシステムを併用してきたカタールだったが、決勝の舞台で用いたのは後者だった。守備時は4-4-2でブロックを敷いていた日本に対して、『1』にあたるアンカーがギャップを突いて縦パスを引き出し、序盤から落ち着いたパス回しでボールを前進させていた。
一方の日本はいずれのシステムにも対応できるよう心構えをしていたというが、ゲームプランの一つとしていた中央のプレッシングが機能せず。「相手のシステムにハマらない」という認識は抱えつつも、相手の勘所だったアンカーに対して修正を施し、南野がマークについたのは2点を失ってからだった。
自身は後半24分、絶妙なチップキックで大会初ゴールを挙げ、その後も猛攻を続けた。だが、PKの再失点で万事休す。得点こそ奪ったものの、試合後は「中でプレーした選手が気づかないといけないし、2失点してしまうと厳しい。2失点する時は問題が起きているということ」と守備の反省ばかりが口をついた。
試合への振り返りを報道陣から求められ、「まだ振り返れていない。優勝しないといけない試合だったので、悔しさしか残っていない」と落ち着いた様子で述べた南野。収穫は「A代表として初めて長い期間、移動しながらプレーすることができた」と語るにとどめ、完全燃焼とは言い難い結末となった。
「先輩から学んでやるというより、何かを持ってここにいる。それを自信を持って出して、チームのためにプレーしていきたい」。そんな自負も口にした24歳には今後も代表の1.5列目を担う活躍が期待される。「次にこういう機会があれば勝ち取れるようにしていければ」。この教訓が次の大舞台への糧となる。
(取材・文 竹内達也)●アジアカップ2019特設ページ
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