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早稲田大史上初、元G大阪MFが社長の「SOU」がユニフォームに企業ロゴ掲出

ゲキサカ / 2019年2月4日 16時8分

「SOU」のロゴの入った早稲田大のユニフォームを持つ嵜本社長(中央)。右はア式蹴球部の石井部長。左は副将の金田拓海。

 早稲田大が株式会社SOUとオフィシャルパートナーシップ契約を締結したと発表した。ア式蹴球部のユニフォームの胸部分にロゴを掲出する。契約期間は2019年2月1日から22年1月31日までの3年契約となる。

 1924年創部と伝統ある早稲田大ア式蹴球部の歴史に新たな1ページが記される。同大ユニフォームに企業ロゴが掲出されるのは史上初。1日に行われた同部の納会で、今季より同部新部長に就任することになった競技スポーツセンター所長の石井昌幸氏も「(早大には)44の体育各部があるが、初の試みになる。セカンドキャリア支援に力を入れてきた私たちにとっても理想的な縁」と契約締結の喜びを語った。

 胸部分には「SOU」という文字が入る。株式会社SOUは2011年12月に設立された会社で、主にブランド品や骨董・美術品等の買取、販売を行っている。代表取締役社長の嵜本晋輔氏は1982年生まれの36歳。ガンバ大阪でのプレー経験を持つ元Jリーガーだ。
現役時代の嵜本社長
 嵜本氏は関大一高を卒業後、G大阪に入団。攻撃力を売りにするMFだったが、プロの壁は厚く、リーグ戦はルーキーイヤーの2001年に2試合に出場したのみ。3シーズンを過ごした03年オフに契約満了を言い渡された。翌年は当時JFLの佐川急便大阪SCでプレーしたが、同シーズン限り、22歳でサッカー界から引退することになった。

 当時を「ショッキングな出来事」と回想する嵜本氏だが、才能は次の舞台ですぐに開花することになる。2人の兄とともに3兄弟で、父親が営んでいたリサイクル事業を引き継ぐと、様々な分野にビジネスを展開。焼きたてチーズタルト専門店のPABLOを立ち上げて軌道に乗せた。

 2011年12月より嵜本氏はリユース事業に専念。SOUを設立すると、17年には古巣であるG大阪のオフィシャルスポンサーになり、トレーニングウェアの背中部分にロゴを掲出。創業からわずか7年、18年3月に元Jリーガーとして初となる東証マザーズ上場を果たし、東京証券所ではG大阪の現役当時のユニフォームを着て鐘を鳴らした。Jリーグ、さらにはスポーツ界全体の課題として取り上げられることの多い“セカンドキャリア問題”だが、その最たる成功例として注目を浴びることになった。
G大阪のトレーニングウェアの背中部分には「SOU」のロゴが掲出されている
 1日、パートナーシップ契約締結後に行われた納会に出席した嵜本氏は、登壇してあいさつを行った。納会にはG大阪在籍時の監督で元日本代表監督、同大同部OBの西野朗氏も出席しており、かつての愛弟子の成長した姿に柔らかなまなざしを向けていた。

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